新年のご挨拶

年頭所感

 

新年あけましておめでとうございます。

 
現在、我々を取り巻く環境はいまだ正常化することなく、大きな変化とともに時代が変わっています。

 

国外ではいまだ、尖閣諸島をはじめとする領土・領海問題、TPP交渉の本格化や新興諸国の動向などのグローバルな環境変化があります。

 

国内においては失われた20年と言われるように、かつて日本が誇った技術力や経済力は、台頭する新興国との国際競争の中で相対的に力が低下しているように感じ、また、政治、 経済、社会のシステムも行き詰まりを見せているのではないでしょうか。

 

 

また急速な少子化が進行し、人口の減少と高齢化が同時進行している地域が数多く見受けられ、その現象は特に地方圏において切実な問題となっています。

 

地域を自立的に活性化する取り組みが真に問われています。

 
本年度、一般社団法人備前青年会議所は「TAKE? ACTION」?知行合一?をスローガンに掲げ活動を行って参ります。

 

真に「知る」ということは、必ず「実行」を伴う。思っただけでは意味がない、必ず行動する。

 

我々、青年会議所は普段の生活から感じる様々な問題意識を組織として行動に変え、活動エリアの市民が何かひとつでも新たな気付きを得て行動に移すきっかけとなる事、即ち地域のリーダーとアクティブ・シチズン(行動する市民)の育成が我々の使命であると感じます。

 

これからも、地域に必要とされる青年会議所であるために、地域の特性を活かしつつ、志を共有しベクトルを同じにした運動を展開していくことで「明るい豊かな社会」の実現をめざします。

 
次に誇れる地域創造を考えます。

私たちが活動する青年会議所エリアに誇れるものはありますか?「まちづくり」は「ひとづくり」からの原点を見つめ直し、地域の歴史・風土・文化を基盤としながら地域力を高める事業を展開することが必要だと考えます。

 

活気に満ちあふれた地域を創造するためには地域を構成する「人」が集うことから始めなくてはなりません。地域のことを想い、愛する人々がより多く集う地域になる仕組みづくりに取り組む必要があります。

  
そして地域の未来を担う子供たちの健全育成のために、子供達自身そして子供達自身を取り巻いている環境を見つめ直し、様々な体験を通していろいろな気付きを得る事ができる事業を行うことが必要です。

 

本年度も継続事業であります、わんぱく相撲をはじめ、スポーツを通じた青少年健全育成事業を実施し、心・技・体を備えるたくましい青少年育成を行います。地域社会で育む運動として、地域の子供たちは地域で育てていくことを大人が自覚し、地域社会全体で次世代を担う子供達の育成に努めます。

 
JCを取り巻く環境は厳しさを増していますが、この現象が経済情勢の悪化だけでは割り切れないことは事実であり、原因として青年会議所という組織自体の魅力を実感できないメンバーの増加や、地域の人々のニーズの多様化に起因していると考えられます。

 

この現状を打開するには我々、メンバー自らが楽しみながらJC運動に共に取り組む事が必要です。自分が楽しくなければそこからは何ら発展的思考や回りを惹き付ける行動力は生まれません。

 

40歳までという限られた時間の中、多くの事を感じ、学び そして共に行動できる仲間が集える青年会議所にしていきたいと考えます。

 

最後になりますが今後ともより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

一般社団法人備前青年会議所
2014年度理事長 小橋 俊充