ご挨拶

解析シミュレーションネットOKAYAMA会長
岡山理科大学・自然科学研究所・教授
直島 好伸

 岡山県では、県内の精密生産技術分野の企業集積を活かして、大学等の知的資源との融合を図りながら、「ミクロものづくり」をキーワードに、地域企業のものづくりの高度化を支援する戦略的な事業「ミクロものづくり岡山創成事業」に取り組んでいます。この事業を効果的に推進するには、試作回数を大幅に減らし、低コストで高品質な製品開発を可能にする「解析技術」の普及が欠かせません。しかし、その一方で「解析技術を知らない」、又は「利用したくても問い合わせ先がわからない」といった課題を抱えている企業が地域に数多くいます。

 そこで今回、大学等の研究者が保有している数値解析やコンピュータシミュレーションに関する技術シーズを効果的に地域企業に役立てることを目的に、製品の高性能化、短納期化、低コスト化などを可能にする解析技術を普及し、地域企業のものづくり技術の高度化に資するため、解析関連の企業ニーズに応える窓口として、「解析シミュレーションネットOKAYAMA(旧 解析支援ネットOKAYAMA)」が設立されました。

 具体的な活動としては、大学等の研究者と企業を結ぶ専用ホームページを立ち上げて、各専門家の技術シーズの発信、解析技術の専門家同士の連携を行うとともに、企業との情報交換を推進します。また、企業のニーズを解析技術の研究に反映させ、これをもとに産学連携を促進します。さらに、各技術分野に応じて会員をグループに分け、規定の路線にとらわれることなく、各グループが独自に新しい活動を企画して、スパイラル状に会を発展させてゆきたいと考えております。。

 皆様のご参加とご支援を是非ともよろしくお願いいたします。