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 社団法人 児島青年会議所2007年度 理事長あいさつ
(はじめに)
 1956年に産声をあげた我が児島青年会議所は、昨年めでたく50周年を迎えることができました。誕生したその年の経済白書にある「もはや戦後ではない」という言葉は、わが国の経済復興が軌道に乗り始めたことを表しますが、岡山県下の道路の舗装率はわずか0.4%、県下にテレビ放送はまだなく、決して豊かといえる状態ではありませんでした。しかし、今県下では一世帯で2台の車を保有し、ほとんどの家にはテレビがある。当時では考えられなかった携帯電話を3人に2人が持つ。確かにこの50年で物質的には豊かになり、人々の暮らしは便利となりました。では、人のこころはどうでしょうか。育児放棄に、幼児虐待、少年犯罪に、凶悪事件と、目にしたくないばかりに、思わずテレビを消してしまうようなニュースが流れて来ます。今を生きる人々のこころが、疲弊し、荒んでいる一面が見え隠れしています。それでは、50年前はどうだったのでしょうか。空前の好景気を目前に控え、ますます良くなってくる経済状況に、人々は夢と希望を持っていたに違いありません。この50年間は、ひとのこころを犠牲とし、物質的な豊かさを求めてきたといえるでしょう。

(ひとづくり)
 次の50年間、真の意味での「明るい豊かな社会」を築くためには、やはりなんといっても、我々一人一人が変わらなければなりません。児島青年会議所を構成するメンバーは、それぞれのコミュニティーのリーダーであるはずです。「隗より始めよ」です。我々が変わらなければ、周囲の人間も変わりません。周囲の人間が変わらなければコミュニティーも変わりません。基本理念に掲げた「人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ねるべし。」という言葉は、西郷隆盛のものでありますが、このことばを常に頭において行動して欲しいと思います。相手を認めること、相手の行動を認めること、相手の発言を認めること、相手に対するやさしさを持つこと、相手の立場に立って物事を考えること、そのようにできる強い人間となること。そうすることで、お互いの信頼関係が生まれ、コミュニティーの一体感は増し、一人一人では小さい「このまちを良くしよう」という気持ちが同じ方向を向けば、まちを変えていく力強いうねりとなるでしょう。

(そしきづくり)
 我々の所属する児島青年会議所という組織も変わらなければなりません。メンバー個々人が変わっても、活動の母体となる組織が、過去のしがらみと悪しき慣習に囚われているようでは、その活動もままならないでしょう。2008年に施行予定の関係法律によって、公益法人制度改革が行われます。社団法人と冠する団体が、真に公益的な事業を行っている、不特定多数の人の利益を増進する団体かどうか、ふるいにかけられる訳ですが、これはよい機会です。これを好機と捉え、これまで行ってきた事業が真に対外的に利益をもたらすものかどうか見極め、真に社会に貢献できる団体、社会貢献に注力できる団体と認められるよう、組織改革を断行します。

(まちづくり)
 まちづくりは、将来を背負って立つ子供たちにかかっていると考えます。しかしながら、その子供たちを取り巻く環境が、悪化の一途を辿っているように思われます。一貫性のない教育方針、お互いに責任を押し付けあう学校と家庭、関心の低いコミュニティーは、健全な青少年育成の足かせとなっています。現実と非現実の区別のできない子供たち。未来に希望を持ち得ない子供たち。無気力な子供たち。学ぶ意欲の低下している子供たち。そんな子供たちの多くいるまちが活気のあるまちといえるでしょうか。子供たちに夢と希望を与えられる活動を我々が率先して行うことで、活力あるまちづくりをしていきたいと思います。

(おわりに)
なぜあの時、こう言えなかったのか?と後悔したことはありませんか。なぜあの時、こうできなかったのか?後で自分を責めたことはないですか。行動を起こすのは、まさに今なのです。個人を変えるのも、組織を変えるのも、まちを変えるのも、もう少し勇気を出せば、成しえるはずです。自らの行動を反省しても、後悔してはいけません。勇気を出して次の50年への'どえらい一歩'を踏み出そうではありませんか。そうすれば、苦しいこと、悲しいこと、腹の立つこと、泣きたいことを全て乗り越え、「明るい豊かな社会」を築くことができるはずです。

第52代理事長 浜野 充在

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