活動実績

2010/10/20(水) 第86回岡山県医用工学研究会セミナー

第86回 岡山県医用工学研究会 平成22年度 セミナー・交流会

【日 時】 平成22年10月20日(火) 13:30~18:45
【場 所】 岡山大学鹿田キャンパス
       セミナー: 附属図書館鹿田分館 / 交流会:カフェテリア・バンビ
【参加費】 セミナー:無料 / 交流会:会員1,000円(非会員3,000円)

【主 催】 岡山県医用工学研究会
【後 援】 非営利活動法人メディカルテクノおかやま、独立行政法人科学技術振興機構 JSTイノベーションプラザ広島、岡山大学ナノバイオ標的医療イノベーションセンター(ICONT)、 日本生体医工学会中国四国支部
 

◆プログラム
1.開会挨拶 13:30~13:35
 岡山県医用工学研究会会長、NPO法人メディカルテクノおかやま理事長 公文 裕巳

2.セミナー -生体計測の最前線-
【特別講演】
「皮膚コラーゲンを可視化する新しい工学顕微鏡」 13:35~14:35
 大阪大学大学院基礎工学研究科 荒木 勉 氏

 「からだの中をあるがままに見る」ためCTやMRIなどが利用されているが、皮膚のコラーゲンや筋肉などの直視は意外とできない。われわれは極短パルスレーザーを利用した新しい工学顕微鏡を開発し、真皮コラーゲンの画像取得を試みた。ここでは安全かつ迅速に人の皮膚測定を行うための工夫をしている。その結果、加齢や日焼けなどによるコラーゲンの分布変化が観察できた。なお、当日は時間が許せば我々の行っている他の研究についても紹介したい。

【話題提供】
①「循環器系の計測と解析について-心臓と腎臓の形態と機能評価」 14:35~15:05
 川崎医療福祉大学 医療技術部 臨床工学科 教授 学科長 小笠原 康夫 氏

 循環器系の中心である心臓と腎臓について、微小循環とマクロ形態のイメージング法とそれを応用した機能評価・解析について述べる。

②「CAVI(動脈硬化指標)の基礎知識から臨床への応用について」  15:05~15:35
 フクダ電子株式会社 ソフトウエア開発部 信号処理課 山本 智幸 氏

 動脈硬化指標CAVI(Cardio Ankle Vascular Index)は、近年開発された新しい指標で、スティフパラメータβ法を用いて、脈波と血圧から求めたものである。特徴として、測定時血圧に依存せず、簡便に計測できる。今回はCAVIの開発の背景と原理について説明し、近年広く普及し始めた臨床現場でどのように使用しているかに関して述べる。

【休憩】  15:35~16:00

3.【特別報告】
④「骨のリモデリングによる機能的適応のバイオメカニクス」 16:00~17:00  
 京都大学 再生医科学研究所 附属ナノ再生医工学研究センター バイオメカニクス研究領域 教授 安達 泰治 氏

 骨の形態は、力に応じてリモデリングにより、機能的に適応変化する。本講演では、この骨の適応現象の理解を目指して進めているバイオメカニクス研究を紹介する。ここでは、骨の階層性を有する力学構システムとして捉え、細胞レベルのメカノセンシングと細胞間コミュニケーションを考慮することで導かれるマクロな機能的適応現象を数理モデリング・シミュレーションを駆使して明らかにする。

4.閉会挨拶 17:00~17:10

■交流会 17:30~18:455


◆参加者 セミナー 64名  /  交流会  31名

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