活動実績

2016/07/01(金) 第13回OMIC事業推進セミナー

第13回 OMIC事業推進セミナー

【日 時】 平成28年7月1日(金) 17:30~19:00
【場 所】 岡山大学鹿田キャンパス 総合教育研究棟1階 データ解析検討室
【参加費】 無料

【主 催】 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産学官連携センター、特定非営利活動法人メディカルテクノおかやま
 
◆プログラム
1.開会挨拶
  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産学官連携センター 教授 松浦 栄次

2.講 演
「アルツハイマー病の抗体医療について ~Theranostic Antibody for Alzheimer’s Disease~」

大分大学 医学部医学科神経内科学講座 教授 松原 悦朗 氏

  健康寿命を脅かす元凶であるアルツハイマー病(AD)は、超高齢化社会を迎える我が国が全力で対峙すべき喫緊の課題である。アミロイドβ(Aβ)はADの発症病態の最も上流に位置していることから、このAβを標的とした薬剤開発は、単なるアルツハイマー病治療薬のみでなく、発症抑止薬としても期待されている。演者等はAβの重合(オリゴマー化)とそれに伴う神経細胞毒性発現が、その脳内蓄積、さらには神経変性、神経細胞脱落へと続く一連の病的カスケードの引き金となり、認知症を引き起こす最有力候補と考え、このAβオリゴマーのみを選択的に制御可能なモノクローナル抗体開発に成功し、アルツハイマー病のモデルマウスにて記憶障害発症予防やいったん発症した記憶障害の回復が可能であることを確認している(現在、欧州と日本で第一相臨床試験中)。本講演ではOMICと共同研究で遂行する予定の発症前を含み超早期のADを健常高齢者と区別するためのPETイメージング抗体を紹介したい。


◆参加者  36名
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