活動実績

2012/06/07(木) 第93回岡山県医用工学研究会セミナー

第93回 岡山県医用工学研究会 平成24年度 第1回セミナー・交流会

新たな医療産業の創出に向けて

岡山県医用工学研究会の平成24年度第1回セミナー(通算第93回岡山県医用工学研究会)を、「新たな医療産業の創出に向けて」を総合タイトルに開催しました。
特別講演では日本医療器材工業会・人工腎臓部会会長(旭化成メディカル顧問)の堀井秀夫氏に「成長産業として期待される医療機器産業」と題して、力強い講演をして頂きました。話題提供シリーズでは、協和ファインテックの橋本明典社長から医療機器事業への参入事例を、新たに本会の役員に就任された岡山大学の松本卓也教授と金山直樹准教授からはこれまでの研究成果等について紹介して頂きました。(奥野健次


【日  時】 平成24年6月7日(木) 14:00~19:00
【場  所】 岡山大学鹿田キャンパス
        セミナー:附属図書館鹿田分館3階情報実習室 / 交流会:カフェテリアバンビ
【参加費】 セミナー:無料 / 交流会:会員1,000円(非会員3,000円)

【主 催】 岡山県医用工学研究会
【共 催】 特定非営利活動法人メディカルテクノおかやま
【後 援】 JSTイノベーションプラザ広島、日本生体医工学会中国四国支部

◆プログラム
1.開会挨拶  14:00~14:10
 岡山県医用工学研究会会長・NPO法人メディカルテクノおかやま理事長 公文 裕巳

2.話題提供シリーズ
①「当社における新事業としての医療機器事業の現状と今後」  
14:10~14:50
 協和ファインテック株式会社 代表取締役社長 橋本 明典 氏

 ①協和ファインテック(株)の従来事業、②なぜ医療機器事業に参入したか、③医療機器事業を展開していく上での問題点、④支援事業など、競争的資金の活用例、⑤今後の展開 について報告する。


「変異能力を有する細胞株を用いた有用な抗体の新規作製および改良技術の開発」 14:50~15:30
 岡山大学 大学院自然科学研究科 准教授 金山 直樹 氏

 動物を用いた技術では作製困難な抗体の作製技術として、in vitro抗体作製技術は有効である。本講演では、我々がこれまでに開発してきたニワトリB細胞株DT40を用いたin vitro抗体作製技術について紹介する。特に、DT40細胞を用いたヒトキメラ抗体の作製および抗体の親和性成熟を中心に、DT40細胞を用いた抗体作製技術の開発とその応用について解説する。


「バイオマテリアルを使った細胞/組織の操作」  15:30~16:10
 岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 生体材料学分野 教授 松本 卓也 氏

 細胞生物学、分子生物学の発達により、細胞、分子の理解に加え、これら生物試料を扱う術が分かってきた。これに伴い、“細胞や組織の機能、成長を自在に制御する(細胞/組織操作)”といった生命科学研究における工学的取り組みが注目されている。本講演では、細胞周囲環境をin vitroで再現する技術と細胞/組織操作への応用、これら技術の将来展望について紹介する。

【休憩】 16:10~16:30


3.特別講演 16:30~17:30
「成長産業として期待される医療機器産業」 
 日本医療器材工業会 人工腎臓部会会長  旭化成メディカル株式会社 顧問 堀井 秀夫 氏

 国の新成長戦略「元気な日本」において、けん引役として期待される医療機器産業は、国民皆保険制度のもと、薬事法等の規制と保護を受ける特異な産業である。国民の命とくらしに直接貢献できるすばらしい産業であり、日本の先進医療技術と、もの作り力を生かし、グローバルな発展が期待されるが、薬価問題、PLリスク、原材料の安定供給等解決すべき課題も多い。これまで係ってきた医療機器の開発経験を基に、これらの課題について概説する。

■ 交流会 17:30~19:00


◆参加者 セミナー 75名  /  交流会  40名
戻る