第105回 岡山県医用工学研究会セミナー

第105回 岡山県医用工学研究会 平成27年度 第2回セミナー・交流会

最新バイオ・ナノテクノロジーの応用展開


【日 時】平成27年10月16日(金) 13:30~19:00
【場 所】岡山大学鹿田キャンパス
 セミナー: 地域医療人育成センターおかやま3階講義室(MUSCAT CUBE)
 交流会 :カフェテリア・バンビ
【参加費】セミナー:無料
 交流会 :会員1,000円(非会員3,000円)

【共 催】特定非営利活動法人メディカルテクノおかやま
【後 援】科学技術振興機構イノベーション拠点推進部、日本生体医工学会中国四国支部


◆プログラム
1.開会挨拶 13:30~13:35
 岡山県医用工学研究会会長・NPO法人メディカルテクノおかやま理事長 公文 裕巳

2.話題提供 13:35~13:55
デジタル化による歯科医療の大変革
 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 生体材料学分野・教授 松本 卓也 氏

 現在、歯科医療にはコンピューター、IT技術を利用したフルオートの材料加工機器、修復物供給システムが導入され、その結果、診療体系、使用材料、個々の診療に対する料金体系などに革命的な変化が起こっています。この現況と近未来について紹介いたします。

3.講演
(1)「
モバイル呼気診断に向けたナノメカニカルセンサ(MSS)システムの総合的研究開発」 13:55~14:35
 国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)独立研究者
 筑波大学大学院 数理物質科学研究科・准教授  吉川 元起 氏

 呼気による病気の診断は、紀元前ヒポクラテスの頃から知られており、最近では、ガン探知犬によって、広く知られるようになりました。本講演では、この呼気診断につながる「いつでも・どこでも・だれでも利用可能なモバイル嗅覚センサシステム」について、新たに開発されたセンサ素子(MSS)を軸とした総合的な研究開発についてご紹介します。

(2)「新技術が拓く新しい医療科学の視点:ナノテクノロジーの応用を例にして」 14:35~15:15
 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 医薬品臨床評価学分野・教授 狩野 光伸 氏

 ヒトの疾患、特に難治疾患ではその解決に新視点が必要である。一般に科学は、新しい主張を検証可能な証拠で論理的に支えていく作業だが、検証可能性範囲はデータ収集の技術進歩によっても変化していく。つまり新技術による新データは新視点を支える可能性がある。この観点からナノテクノロジーの応用が何をもたらすか考える。

【休憩】 15:15~15:35

(3)「日本の技術力でゲノム競争を巻き返す」 15:35~16:25
 大阪大学産業科学研究所 教授 クオンタムバイオシステムズ社 CTO 谷口 正輝 氏

 新たなDNAシークエンサー技術が、医科学や創薬に革新的なインパクトを与え続け、現在、第4世代の技術開発競争が世界規模で行われている。本講演では、究極の技術と期待されるシークエンサー技術について紹介し、国内で唯一、この技術を使ってシークエンサー開発を行うスタートアップ企業の取り組みを紹介する。

(4)「高光度発光タンパク質によるバイオイメージングと多用途利用」 16:25~17:15
 大阪大学産業科学研究所 副所長・教授 永井 健治 氏

 ホタルをはじめとする無数の発光生物は、ルシフェラーゼと呼ばれる酵素タンパク質が発光物質ルシフェリンに酸素を結び付ける事で光る。本講演では、我々の研究室で進めているルシフェラーゼの超高光度化・多波長化とバイオイメージングへの応用、さらに電力不要の次世代照明LEPについて紹介し、未来社会を展望する。

4. 交流会 17:30~19:00


◆駐車券について
・駐車が無料となる駐車券をお出ししています。
・ただし、岡山大学鹿田キャンパス内は駐車スペースが限られているため、公共交通機関でのご来場をおすすめします。

◆参加者  セミナー 66名 / 交流会 29名

一覧へ戻る