手間暇かけて100年前の創業時の味と製法を受け継ぐ磯乃羊羹本舗 田中花正堂
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瀬戸大橋の麓、江戸時代から栄えた港町・下津井で、明治43年、祖父が
「田中正克商店」を創業。大正5年に現在の下津井吹上花町に移転し、屋
号を「田中花正堂」に改称。
その後を継いだ二代目叔母は、製造から販売まで女手一つで切り盛りし、
80歳を過ぎ一時休業。創業100年の年に、今の店主が会社勤めを辞め、
三代目として老舗和菓子店の暖簾を守ることに決めた。
看板商品の「磯乃羊羹」は、白餡に上質の砂糖とミネラル天然水を練り上
げ、最後に青海苔を混ぜることで鮮やかな緑色と爽やかな風味に仕上げて
いる。創業当時の製法を守った手造りでは1日100本が精一杯。品質維
持のため、さらに約1週間保存し、ようやく店頭に並べることができる。
叔母が考案した「ふる里最中」に加え、季節限定の桜葉入り最中、よもぎ
入りふくろう型最中なども好評。「広告で珍しい色の羊羹を見た!」と県
内外からの注文が増え、ネット販売も順調。首都圏ではアンテナショップ
でも購入できる。
「材料にこだわり、創業以来継承してきた伝統の味をこれからも守りたい」
と田中章代表は語る。
【おかやま産業情報】2015年秋号 掲載
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磯乃羊羹本舗 田中花正堂
住所:倉敷市下津井吹上2-4-36
TEL:086-479-9171
FAX:086-479-9171