コルク栓の製造から進化を続け、多様な商品を生み出した内山工業株式会社

伐採することなく、コルク樫の樹皮を剥皮して採取した天然コルクは、軽量で断熱性、吸音・遮音性、耐水性などに優れた多機能素材である。この機能性に着目して、明治31年の創業当初からコルクの用途開発に取り組むトップメーカーが、新商品の開発に着手した。きっかけは、コルク素材で仕立てた生活雑貨の存在を知ったこと。企業のよりどころであるコルクを、工業製品の枠を越えた発想で市場にアプローチしようと挑戦を始めた。

輸入したコルクシートに不織布やウレタンを貼って強度を持たせ、デザイナーに依頼して、名刺入れやカードケース、トートバッグ、フォトブック、積み木、犬用リードなどの商品を開発して、３つのブランド「Ｍsleek」「Ｔhold」「ｕｍｃＥcork」から発表した。コルクに花柄をプリントする技術を職人と開発し、華やかなコルク製品を製作することが可能になった。「岡山を盛り上げたい」と、（株）ベティスミスのデニムや（株）タケヤリの帆布を使った地元企業とのコラボ商品もある。

「今後の課題は知名度を上げること。ファッションだけでなくコルク製品を取り入れた、ライフスタイルの提案をしていくことが当面の目標」と野﨑修康室長が話す。

【おかやま産業情報】2017年年秋号　掲載
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内山工業株式会社
http://www.umc-net.co.jp/

住所：岡山市中区小橋町2-1-10
ＴＥＬ：086-272-7557
ＦＡＸ：086-272-1145