一級建築士事務所㈲バジャン
architecture office BAJANE
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日本の家

昔ながらの木造軸組構法の家です。杉や檜や松などの
木と土でできています。作るのも住むのも手間が掛か
ります。そこがまた人間臭くて大好きです。
木造伝統工法の仕口

木造は面白い。骨になる軸組とその仕口を考えるのは
とても楽しい。その「絵に描いた餅」が大工の技によ
って家になっていくのを見るのが好きだ。今でも差し
金を巧みに操って墨を付け、自らの手で材を刻む大工
達が頑張っているのを有難く思っている。
木造の軸組と小屋組

壁を作る軸組と床を支える梁と屋根を支える小屋組で
木造の家はできている。家の中で誇らし気に威張って
いる柱や梁や小屋組を見るたび、木は偉いと思う。
竹小舞土壁

小舞を組む竹の一本一本はとても細い。それを組むと
粘りのある壁下地になる。竹小舞の上に土壁をつける
と断熱性能と調湿性能のある壁ができる。誰が考えた
か知らないけど、昔の人は凄い事を考えたもんだと感
心する。
木と土の家

木も土もひとつとして同じ表情のものはない。人間と
同じだ。頑固なのも居れば優しいのも居る。でも、ど
れをとってもひとつひとつが可愛らしい。素性のいい
のも居れば悪いのも居て、苦労させられるのもたびた
び。それでもやっぱり可愛いもんだ。
昔の家

80年程経つ家を改造している。それが終わったら今度
は100年の家に手を入れさせてもらう予定だ。共に驚か
されるのはそれを建てた棟梁達の確かな仕事だ。80年
や100年ではびくともしない木組、仕口。もうお会いで
きないその棟梁達に「後50年は寿命を延ばしますか
ら」とお断りして仕事をさせていただいている。