「おかやまIT経営力大賞」実行委員会

平成27年度「攻めのIT経営・おかやまIT経営力大賞」記念フォーラム

平成27年11月19日(木)、山陽新聞社 さん太ホールにて、「岡山情報化セミナー」の第2部として「攻めのIT経営・おかやまIT経営力大賞」記念フォーラムを執り行ない、表彰式では受賞者に表彰楯が贈られました。

(今年度より経済産業省主催 「攻めのIT経営・中小企業百選」にならい、「攻めのIT経営」を冠に付けさせて頂きました。)

表彰式

受賞者に、「おかやまIT経営力大賞」実行委員会副会長で、(一社)システムエンジニアリング岡山会長の前坂匡紀氏より表彰楯が授与されました。


表彰式 表彰式

審査委員長講評

審査委員長の大西壮一氏
岡山理科大学総合情報学部教授より審査講評を頂きました。
今回の特徴として、県下の各業種でICTを経営に生かすことの重要性が高まっており、街角にある店舗の経営にもICTを活用し、成果を上げておられる点等を評価頂きました。


基調講演

演台:『我が社の「攻めのIT経営」に向けて』
講師:株式会社クロスカンパニー CIO ITシステム部統括マネージャー 佐藤 光広氏
http://www.crosscompany.co.jp/
本社:岡山県岡山市北区幸町 東京本部:東京都中央区銀座 業種:アパレル販売
【講師略歴】
2004年 株式会社ファーストリテイリング
2007年 株式会社リヴァンプ
2014年 株式会社クロスカンパニー CIO  ITシステム部統括マネージャー

【講演要旨】

全国に約750店舗展開するアパレル企業、本年度より事業領域を、ライフスタイル&テクノロジーとし、20年間アパレル企業として培ったノウハウを活かし、 衣・食・住、さらにIT領域まで拡大し新しい価値を生み出す企業として進化を続けております。このような事業展開を背景に、同社ではCROSS COLLECTION MEMBER’SとしてEC、直営店の会員管理を統合し、膨大な顧客データと購買データを分析により、マーケティング力とスピード経営のためのIT強化を実施しており同社でのこのようなIT基盤強化に向けた取り組みについてご講演いただきました。

受賞者紹介

 大賞

◆ダイヤ工業株式会社  業種:医療用品製造販売 岡山市南区

ダイヤ工業株式会社 ダイヤ工業株式会社 ダイヤ工業株式会社

【取組内容のポイント】

第4次基幹システムが完成、営業力を強化し、One To Oneマーケッティング(顧客一人ひとりの嗜好に合わせたマーケッティング)を実現するためのシステムとして通信販売という販売形態故に、複数の販促企画が同時並行で動いているが、これをシステムに取り込むことで、お客様毎に行うべき販促がCTI(電話やFAXをコンピュータシステムの一部として統合すること)、WebShop共に最適提供された。これによりアウトバウンドの標準化が実現され、企画提供の取りこぼしが無くなり、顧客単価を引き上げることが出来た。
また、1,300万件に及ぶ取引実績のビックデータに対して、データ分析システム(OLAP)を構築した。このデータ分析システムはExcelを経由して使用することが出来るため、営業から生産まで誰でも簡単に高度なデータ分析が可能となった。これにより、生産は精度の高い売れ行き動向を鑑みながら生産計画が行えるようになり、生産効率化・売上増加に貢献している。

 優秀賞(五十音順)

◆株式会社Orb  業種:インターネット通信販売業(小売業) 倉敷市

株式会社Orb 株式会社Orb 株式会社Orb

【取組内容のポイント】

【圧倒的なアイテム数とシステム管理】
 複数アイテムと、それを管理する一元化システムを社内構築し、瞬時に新商品登録や価格更新をすることによって機会損失を減らし、同業他社との差別化や業務の効率化ができている。(在庫連動、顧客管理、他社価格リサーチ&自動価格修正、自動発注等)
【業務の見える化】
 商品画像を確認しながら業務を行うことで、アルバイトでも簡単に即戦力として作業ができるようにし、手作業による無駄な人件費を削減している。
【1分単位で働けるホームワーカーの活用】
 業務の細分化を行い、必要な時に仕事を依頼できる仕組みを作った。これにより子育て中の主婦などが自宅で仕事ができるようになり、細かな作業が得意な女性のスキルを活かし効率化が図れている。
【買い物難民対策】
 他店が取り扱わないような利益の薄い商品も取り扱うことにより、相乗効果でまとめ買いを促している。
【在日訪日中国人向け会員価格販売サイトによる販路拡大と岡山商品のブランディング事業】
外国人労働者や訪日中国人にターゲットを絞った販売サイトを運営する。
また、上記販売サイトに岡山の商材をPRすることによって販売促進・ブランディングとリサーチを行い商品開発に役立てている。
26年度はチャレンジ特別賞を受賞したが、27年度は上記取組みをおこなうことで、昨年度比3.7倍の売上増加につなげている。

◆平和タクシー株式会社  業種:一般乗用旅客自動車運送業 岡山市北区

平和タクシー株式会社 平和タクシー株式会社 平和タクシー株式会社

【取組内容のポイント】

岡山市内を中心に県下最大規模の介護タクシー事業を展開中。社会的に少子高齢化が進む中で、「孤立した高齢者・障害者の移動支援」が年々求められおり、介護職員の労働環境の変化・介護保険の制度改正の対応など『事業環境の変化に対応するためにはIT活用が不可欠』と考え、既存の管理システムの特異機能(情報管理とネットワーク通信)を融合して『タブレット端末の利便性』を最大限に活用したシステムを導入した。
介護サービス指示書(計画書)、住宅地図等多くの書類を全て電子化してタブレット端末に収納し、個々のヘルパー乗務員が外出先で「情報の最新版」を即座に閲覧出来ること。表札が無くてもストリートビューのように道に迷うことなく利用者の自宅に車が着くこと。これらの『業務改善による介護サービスの効率化』と『質の高いサービスの提供による利用者の拡大』で投資費用をわずか半年で回収した。
介護サービスのノウハウを新規事業である地域乗合タクシーや日帰り観光ツアーの乗務サービス向上に役立てることが出来、さらにICTを活用したお客様本位のサービス提供を将来全社的に実践することで「少子高齢化社会における地域包括サービス事業」を推進している。

 チャレンジ特別賞

◆株式会社トングウ  業種:パン製造販売業 総社市

株式会社トングウ 株式会社トングウ

【取組内容のポイント】

創業80年以上の実績があり総社市内や倉敷市一部の小中学校へパン・米飯の学校給食の委託加工を受けている。市内の保育園や病院・商店へ卸売販売をおこない地域の方々と共に育んできた。
【実践内容】
同店からの情報発信ツールのトントン通信の内容を、より多くの方に知ってもらえるようにとホームページを作成し、フェイスブックをリンクさせ日々行っている試作開発品の紹介や美味しい情報の発信を行い、お店への感心をひきファン層の拡大、いいね数を増やしながら囲い込みを行っていくうちに新規の来店や欲しい層の誘客が進み売上と入店客数が連動し上昇している。
また、この発信により若い世代の方に古いパン屋さんだけど面白く、楽しいことをやっている所だなと感じてもらい、いずれは働いてみたいと思っていただける所にも結び付けている。 社長としては製造現場中心の日々であるがICT活用に積極的にチャレンジしている。

◆日宝綜合製本株式会社  業種:製本業 岡山市中区

日宝綜合製本株式会社 日宝綜合製本株式会社

【取組内容のポイント】

日宝綜合製本鰍ェ手がける製本サービス『自費出版の森』は、1冊から保存性の高いハードカバー本を製作できなおかつ電子版でも公開できるのが大きな特徴である。現時点で写真集などの写真を中心とした本を1冊から注文するといったサービスは多数存在するが、文章を中心とした書籍、つまり、組み版機能を備えた本作りのネットサービスはまだほんの少数しか存在していない。そして、大きな特徴である希望者には公開販売もできるといったサービスはこれも他社にはないサービスとなっている。
またサービスの性格上、本を作りたいというユーザーは比較的高齢者が多い状況。そこで使用してもらう『エディタ』と呼ばれるオリジナルの組み版ソフトは、ご高齢の方でも理解しやすいシンプルな操作性と仕様にしているのが特徴となっている。本業が製本業の会社ではあるが、新規事業にICTを活用して果敢にチャレンジしている。 

◆有限会社福井堂  業種:和洋菓子製造販売業 備前市

有限会社福井堂 有限会社福井堂

【取組内容のポイント】

創業明治4年の和洋菓子店として岡山6店舗・赤穂1店舗・相生1店舗の計8店舗で営業を行っている。
和洋菓子店としては、和菓子・洋菓子とお客様の幅広いニーズに対応している。
また、インターネット販売など様々な販売形態で対応を行っている。
特に、楽天・チョコレートケーキ部門でランキング1位を獲得したこともある。
原料高騰、産地偽装問題など食品業者を取り巻く環境が大きく変化し、厳しさを増している中、同社として自社商品の品質向上に努め、作業改善等を繰り返し行い魅力ある商品の製造、効率生産によるコストダウンを行うことを目標とし取組んでいる。
ICT活用ではクラウドサービス、サイボウズを利用することで、
@社内連絡方法の確立
A決定事項に伴う取り組みの改善
B情報の共有を中心に取り組み
を行っており、老舗の和洋菓子店であるが積極的にICT活用にチャレンジしている。

 地域貢献賞

◆田織物株式会社  業種:畳縁製造販売業 倉敷市児島

田織物株式会社 田織物株式会社

【取組内容のポイント】

畳業界の中の畳縁業界というニッチな部分で同社は生産活動を行っている。機械化と畳需要減少により、畳縁製造企業は大きく減少している。また、畳縁を製造している企業は、家内工業的な会社がほとんどである。他業界では当たり前の事もあるが、畳縁業界の中では、早い時期から企業改善に取組み、情報が少ない事を改善するため、IT活用により情報を広く発信する事で認知度を上げてきた。畳業界では、メールの利用も一般的では無い部分があるが、同社はメール利用の促進をはかるため積極的にメールの利用を行い、業務連絡をスムーズにするよう行い結果に結び付いている。スマートフォンはメール確認等でも利用し、電子タブレットは顧客説明にも利用している。地域においては、他畳縁メーカーからも手芸業界へ畳縁が出荷されるようになった事で地場産業への貢献につながっている。また、工場見学を積極的にPRする事で、工場見学件数も増加しており結果として、地域のPRにもつながっている。同社の特筆すべき事は、社員全員が正社員でありパート等の形態の社員はいない。畳需要が少なくなる状況ではあるが、地域、業界へ貢献し発展を考えた活動を行っている。

特別賞(五十音順)

受賞者のIT化を高度な技術力をもって支援したITベンダーに贈られます。

◆株式会社システムタイズ  岡山市北区

株式会社システムタイズ

優秀賞を受賞された平和タクシー株式会社のIT化を支援されました。

◆株式会社トーキーシステム  岡山市北区

株式会社トーキーシステム

チャレンジ特別賞を受賞された日宝綜合製本株式会社のIT化を支援されました。

  来場お礼

今回、大勢の方々のご参加ありがとうございました。
主催者として、こらからも地域情報化の発展のために精進して参ります。
今後とも、「攻めのIT経営・おかやまIT経営力大賞」へのご支援、ご協力を宜しくお願い致します。

専門学校ビーマックスの皆さん

今回受付と会場案内をお手伝い頂いた専門学校ビーマックスの皆さん

油ぱん・辰治 包(つつみもの)

受賞者 (株)トングウ様・(有)福井堂様 のご好意により来場者全員に総社名物「油ぱん」・新代表名菓「辰治 包(つつみもの)」をお持ち帰りいただきました。