一般社団法人備前青年会議所

新年挨拶

一般社団法人備前青年会議所 理事長 後藤善康

 

念頭

 新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。 現在の世界は、行き過ぎたグローバリズムとマネタリズムにより濁流が渦巻いています。 行き過ぎたグローバリズムは効率化・能率化という大義のもと分業体制を世界的に加速させ、国と地域の個性を失わせ、画一化を進めてきました。 そして国内に目を向けると、戦後七十年かつ震災後の平成の建国ともいうべき新時代への岐路において、 少子化、高齢化、人口減少、財政問題、火山帯・活断層の活発化、エネルギー問題等、私たちは再び大きく変わらざるをえない局面に立っているのではないでしょうか。 今まさに、時代の転機であるにもかかわらず、変わらねばならないのに変えられないわが郷土。 これまで私たちは幾多の困難を乗り越えてきた先人たちの努力の上にあぐらをかき、手遅れという感覚を忘れてしまったのでしょうか。 あるいは、どこか他人事で、誰かがやってくれるのを待ち望んでいたのかも知れません。 我々備前青年会議所が、この郷土の転機に、新しい時代を創造し光を与えていかなければなりません。

 本年度は「気概、誠意、敬意~誇りと覚悟をもって、我々は未来の灯となる~」をスローガン・提言として掲げ、活動を行って参ります。  備前青年会議所は昭和42年に運動の灯をともした時から、明るい豊かな社会の実現に向けて、未来を強く信じ挑んできました。  その約半世紀にもわたり引き継がれてきた歴史に敬意を示し、あらゆる物事や事業に対し誠意を持って向き合い、  次世代のために気概をもって新しい時代を創造する責任があります。  その責任を果たすために、我々備前青年会議所がこれまで継続して展開してきた青少年育成事業や、  その他様々な道徳心を育む運動や事業を推進することで未来へ投資し、次世代への道標を確かなものにしていきます。  さらに、備前・東備地域で活動する各種青年団体と、団体間の垣根や利害を超えて展開している『備前地域まちおこし協議会』の活動において、  責任あるリーダーとして地域の誇りを取り戻し、再構築できる事業を行います。 青年会議所は、40歳までという限られた時間の中で毎年、新しい英知を導入し、 常に時代の先端で可能性を切り拓いていく団体です。明日への希望に向け今日の犠牲を惜しまず、 どこかで誰かのために役立っていることを信じて走り続ける。その想いを大切にし、 会員一人一人が地域のリーダーとしての誇りと覚悟を持って事業展開していく所存です。 本年も当会議所の活動に対しまして、多大なるご支援ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。