第127回 岡山県医用工学研究会 令和4年度第1回セミナー(オンライン開催)

ECMOの展望と医療機器開発

【日時】2022年7月27日(水)14:00~16:00
【開催方法】Zoomミーティング

◆プログラム                              
1 開会挨拶
(14:00~14:10)
 岡山県医用工学研究会 会長 成瀬 恵治
 
岡山理科大学工学部生命医療工学科 准教授 小畑 秀明


2 セミナー(講演と質疑応答)
【1】
重症呼吸不全に対するECMOの将来への展望(14:10~14:35)
 東京女子医科大学・医学部医学科臨床工学科 教授 市場 晋吾 氏
 新興感染症であるCOVID-19肺炎による重症呼吸不全に対してECMOが効果を発揮した。本講演では、ECMOの基本を概説し、COVID-19におけるECMOの効果と問題点について実際の症例を提示して、そして将来への展望として、ECCO2R、肺移植へのブリッジユースとしてのECMO、植込み型あるいは携帯型人工肺のコンセプトと開発の必要性について議論を深めたい。
 
【2】ECMOの現状と展望(14:35~15:00)
 泉工医科工業株式会社・商品企画本部 立石誠司 氏

 COVID-19の重症患者に使用されるECMOシステムに関し、患者の急増が見られた2020年当時の状況と今後の展望について、国産ECMOメーカーの観点から述べる。

【3】国内医療機器ベンチャー企業の成功への道(15:00~15:25)
 株式会社 ニューロシューティカルズ 代表取締役社長 三池 信也 氏

 これまでの国内外でのベンチャー企業立ち上げからExitまでの道のりと、現在開発している心不全治療のための経静脈的迷走神経刺激カテーテルシステムを紹介する。

【4】準備完了!臨床工学技士の医工連携 ~継続し成果を出せる仕組みつくり~(15:25~15:50)
 神戸大学医学部附属病院・臨床工学部 技士長 加藤 博史 氏

 日本臨床工学技士会は2016年に「臨・学・産連携推進委員会」を設立し、これまで、医療機器開発環境の整備に取り組んできた。委員会設立より5年が経過した現在、名称を「臨学産連携委員会」と改め、医療機器開発において成果を出すための戦略を進めている。また、この戦略を踏襲した形で各都道府県においても独自の取り組み始まっており、本講演では、兵庫県での取り組みについてもご紹介する。

【主催】岡山県医用工学研究会
【後援】岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産学官連携センター、
日本生体医工学会中国四国支部

◆参加者: 40名

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