第100回記念 岡山県医用工学研究会セミナー・交流会

ミクロものづくりとバイオの融合~医工連携と疾病治療

【日 時】 平成26年6月7日(土) 17:20~19:00
【場 所】 アークホテル岡山(岡山市北区下石井2-6-1)
【参加費】 セミナー:無料 / 交流会:会員1,000円(非会員3,000円)

【主 催】 岡山県医用工学研究会
【共 催】 特定非営利活動法人メディカルテクノおかやま
【後 援】 (独)科学技術振興機構産学基礎基盤推進部、日本生体医工学会中国四国支部

◆プログラム
1.開会挨拶 13:15~13:20
 岡山県医用工学研究会会長・NPO法人メディカルテクノおかやま理事長 公文 裕巳

2.来賓挨拶 13:20~13:25
      岡山県知事 伊原木 隆太 氏 (代理:岡山県副知事 足羽 憲治 氏)

3.100回記念歴代会長講話~岡山医用工学研究会の歩み
①「設立時からの歩みと未来への展望」 13:25~13:45
  川崎医療福祉大学 特任教授 梶谷 文彦

②「メディカルテクノバレー構想の一翼を担って」 13:45~14:05
  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 教授 公文 裕巳

4.話題提供
①「人工膝関節におけるオーダーメイド医療について」 14:05~14:35
  川崎医科大学 スポーツ・外傷整形外科学 教授
  川崎医科大学附属川崎病院 整形外科部長 阿部 信寛 氏

 75歳以上の高齢者で介護が必要となった3人に1人は「関節疾患」や「骨折・転倒」など運動器障害である。これらに対し、早期に低侵襲で正確な運動器機能を再獲得させることは整形外科医にとって最重要課題である。産学連携によって患者個人に合わせた医療提供(オーダーメイド医療)ができるようになってきた「人工膝関節」に関して報告する。

②「産学官連携による医療機器開発」 14:35~15:05
 ナカシマメディカル株式会社 代表取締役 社長 中島 義雄 氏

 船舶用プロペラの製造メーカであるナカシマプロペラが、人工関節等の医療機器開発に取り組み初めて20数年が経過した。異分野への挑戦であったが、プロペラ製造で培った技術の応用と、産学官連携による様々な専門の先生によるご指導・ご支援により製品化に成功した。その後も、産学官連携による研究体制は当社の開発の中核となっており、その取り組みの様子と開発事例を報告する。

5.特別講演
①「TGF-βシグナル制御により筋肉をデザインする」 15:20~16:15
 川崎医科大学 神経内科 教授  砂田 芳秀 氏

 骨格筋量は健康寿命や生命予後を規定する重要な因子であり、TGF-βシグナルより負に制御されている。すなわち、このシグナル抑制すると筋量を増大させることができる。われわれは筋疾患に対するTGF-β阻害療法の開発研究を行っており、加齢に伴う筋量減少(サルコペニア)やメタボリック症候群への臨床応用について紹介する。

②「RB再活性化による癌予防法および癌治療法の開発」 16:20~17:15
 京都府立医科大学大学院医学研究科 分子標的がん予防医学 教授 酒井 敏行 氏
    
 癌抑制遺伝子RBは、多くの悪性腫瘍で失活していることが知られている。そこで、RBに着目することにより、新たな癌の診断法、予防法、治療法の開発をそれぞれ企業と試みた。今回はそれらの中で、特に、昨年米国で初めてのMEK 阻害剤として認可されたtrametinib(商品名Mekinist)の発見に至った経緯を中心に述べたい。

6.交流会 17:30~19:00
 ・ミニ演奏会 フルート奏者 小池 かほる 氏   ピアノ大槻 剛巳 副会長


◆参加者 セミナー 96名 / 交流会 66名

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