活動実績

2011/10/12(水) 第90回岡山県医用工学研究会セミナー

第90回 岡山県医用工学研究会 平成23年度 第2回セミナー・交流会


今回の「話題提供シリーズ」では、中国地区の医工連携を取り上げ、岡山、山口、広島の各大学の取り組みについて講演して頂きました。
また特別講演は筑波大学の柳健一先生に、我が国の医薬品・医療機器の規制体系についてご講演を頂き、予定時間を越えて熱心な質疑応答が行われました。(奥野健次記)


【日 時】 平成23年10月12日(水) 14:00~19:00
【場 所】 岡山大学鹿田キャンパス
       セミナー:附属図書館鹿田分館3階情報実習室 / 交流会:カフェテリア・バンビ
【参加費】 セミナー:無料 / 交流会:会員1,000円(非会員3,000円)

【後 援】 JSTイノベーションプラザ広島、日本生体医工学会中国四国支部

◆プログラム
1.開会挨拶 14:00~14:10
 岡山県医用工学研究会会長・NPO法人メディカルテクノおかやま理事長 公文 裕巳       
 
2.【話題提供シリーズ】---中国地区の地域イノベーションと医工連携---
①「リン酸化プルランを用いた高機能医用材料の開発」 
14:10~14:50
 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 准教授 吉田 靖弘 氏           

 岡山大学の医歯工連携にて開発した多糖誘導体リン酸化プルランは、口腔ケア製品、人工骨・骨セメント、歯の直接覆髄材、インプラント表面処理材、再生医療用材料など様々な医療製品の高機能化につながる画期的な材料である。本講演では、リン酸化プルランをキーマテリアルとした医用材料の特性と開発の経緯、ならびに演者らが現在行っている実用化への取り組みについて紹介する。

②「山口大学における医工連携」 14:50~15:30
 山口大学大学院 理工学研究科 教授 齊藤 俊 氏

 山口大学では2001年4月に医学部と工学部が連携した応用医工学系専攻を大学院医学系研究科に設置し、医工学分野の人材育成を目指した教育を行っている。ここでは、産業人材育成に主眼をおいた教育プログラムとそこで重要なファクターとなる融合研究を通した教育研究活動の実践例について紹介する。
 
③「ひろしま医工連携・先進イノベーション拠点」  15:30~16:10
 広島大学 理事・副学長 大学院医歯薬学総合研究科・教授(併任)  岡本 哲治  氏                                                   

 平成23年度地域産学官連携科学技術振興事業費補助金<イノベーションシステム整備事業>地域イノベーション戦略支援プログラム(研究機能・産業集積高度化地域)として採択された、「ひろしま医工連携ものづくりイノベーション推進地域」では、広島地域の産業基盤である「ものづくり技術」を活かしたイノベーションを創出していくために、「ひろしま医工連携・先進イノベーション拠点」において、「地域の戦略の中核を担う研究者の集積」、「地域の戦略実現のための人材育成」、「地域の研究機関等での設備共用化支援」を通じて、次世代自動車および高機能・快適性付加ものづくり産業分野における競争力強化を図ることを目指している。
 本研究会では、本取り組みの概略について紹介する。

【休憩】 16:10~16:30

4.【特別講演】
「我が国における医薬品・医療機器の規制体系と次世代医療研究開発の展望」 16:30~17:30
 筑波大学大学院人間総合科学研究科 次世代医療研究開発・教育統合(CREIL)センター講師 柳 健一 氏

 我が国において医薬品・医療機器の製造・販売は薬事法により規制されている。近年、再生医療を始めとする新たな医療技術の研究・開発が活発になり、その実用化が望まれている。本講演では、医薬品・医療機器の規制体系について概説するとともに、再生医療製品として我が国で唯一承認されているジェイスの審査について紹介し、次世代医療研究開発の展望について議論したい。

■交流会 17:30~19:00


◆参加者 セミナー 53名  /  交流会 26名
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