第103回 岡山県医用工学研究会 平成26年度 第3回シンポジウム・交流会
生体医工学研究の最前線と医工連携による新しい展開
【日 時】 平成27年2月26日(木) 13:40~19:00
【場 所】 岡山大学鹿田キャンパス シンポジウム: 地域医療人育成センターおかやま3階講義室(MUSCAT CUBE) 交流会:カフェテリア・バンビ
【参加費】 シンポジウム:無料 交流会:会員1,000円(非会員3,000円)
【共 催】 特定非営利活動法人メディカルテクノおかやま
【後 援】 (独)科学技術振興機構産学基礎基盤推進部、日本生体医工学会中国四国支部
◆プログラム
1.開会挨拶 13:40~13:45
岡山県医用工学研究会会長・NPO法人メディカルテクノおかやま理事長 公文 裕巳
2.講演
(1)「大学発医療機器ベンチャーの歩みとこれから」 13:45~14:35
株式会社アドメテック 代表取締役社長 中住 慎一 氏
弊社は愛媛大医学部・工学部を母体として、今年で設立12年目です。我が国では数少ない医療機器ベンチャーとして、これまでの取り組みや現状および課題などを紹介し、弊社の経験が少しでも皆さまのお役に立てればと思います。
(2)「医用システムの開発と産学連携先としての医学部」 14:35~15:25
佐賀大学大学院工学系研究科 知能情報システム学・教授 花田 英輔 氏
医療・福祉に資するシステムと機器の開発は高齢化時代の我が国では急務であり、産業としても有望です。しかし各種規制やニーズ把握におけるミスマッチなど、開発は簡単ではありません。この講演では、これまでの経験をご紹介し、医学部との産学連携の必要性と、企業が開発に取り組む際に必要な事柄についてお話します。
【休憩】 15:25~15:45
(3)「医工連携によるアフェレシス装置の開発 ―産学官連携による医療機器開発に求められること―」 15:45~16:35
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 地域総合医療学 特任教授 岡久 稔也 氏
徳島大学では医療機器分野新規参入の株式会社タカトリとの医工連携により、医工連携事業化推進事業(H25~27年度、経産省)の中で難治性胸腹水に対する胸腹水濾過濃縮再静注法を安全かつ簡単に施行できるアフェレシス装置の開発を行っている。本事業を通して経験した臨床現場ニーズに対応した機器開発のためのポイントを中心に講演を行う。
(4)「フェムト秒レーザーによるコラーゲンの可視化」 16:35~17:25
大阪大学大学院 基礎工学研究科 機能創成専攻 生体工学領域 教授 荒木 勉 氏
皮下にある「コラーゲン」をあるがままに観測したいという要求が強い。本講演では、フェムト秒レーザーによって非侵襲で真皮コラーゲンを可視化する技術とその応用を紹介する。現在、表皮から深さ300μmまでのコラーゲン分布画像を安全にかつ迅速に取得できている。さらにコラーゲン線維の方向もわかるようになった。
■ 交流会 17:30~19:00
◆参加者 シンポジウム 52名 交流会 27名