活動実績

2018/03/02(金) 第113回岡山県医用工学研究会セミナー

第113回 岡山県医用工学研究会 平成29年度 第3回セミナー・交流会

健康・医療分野に挑むビッグデータとAIの未来


【日 時】平成30年3月2日(金) 13:30~19:00
【場 所】岡山大学鹿田キャンパス
     セミナー: 臨床講義棟2階 第二講義室
       交 流 会:医学部記念会館内 カフェテリアバンビ
【参加費】セミナー:無料
     交 流 会:会員1,000円(非会員3,000円)

【共 催】NPO法人メディカルテクノおかやま
【後 援】岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産学官連携センター、日本生体医工学会中国四国支部


◆プログラム
1.開会挨拶  13:30~13:35
 岡山県医用工学研究会会長・NPO法人メディカルテクノおかやま理事長 公文 裕巳

2.講 演
(1)「新たな人材育成を目指して~岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科の紹介」
  13:35~13:55  
 岡山大学 副学長 大学院自然科学研究科 教授 妹尾 昌治 氏

 本年4月に開設予定の当研究科は、医系・文系・理系が同時に取り組む全学的な異分野の統合を具体化し、医療・健康科学分野において我が国の経済を支える新たな技術を生み、さらにソーシャル・イノベーションを通してこれを社会実装していくことができる高度人材を育成することを目的としている。本講演では、その内容と仕組みを紹介したい。
 
(2)「医療・健康分野におけるビッグデータとAIの概要」  13:55~14:25
 岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 准教授 森田 瑞樹 氏

 人工知能(AI)は臨床現場や医薬品の研究開発などで活躍することが期待されているが,現状はどうなっているであろうか。論文やニュースで報告されたものを中心に,現在のこの分野におけるAIおよびそれに関連するビッグデータの現状を整理する。

(3)「健康・医療分野におけるAI活用の未来(センシティブな情報をどのように安価かつ安全に共有し活用するか?)」  14:25~15:15
 東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 橋田 浩一 氏

 地域医療連携や地域包括ケアに必要なパーソナルデータの社会的共有を安価かつ安全に実現するには、データ共有を仲介する集中管理を排し、データの所有者と利用者の間で直接共有する分散的な仕組みが必要である。そのような仕組みとしてのPLR (personal life repository)の基本的な構造について述べ、ヘルスケアを中心としてその応用事例を紹介する。

【休憩】 15:15~15:40

(4)「医療関連企業におけるAI活用(AIによって医療現場は何が変わるか?(AI系企業からの視点))」  15:40~16:30
 名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部 客員准教授 堂田 丈明 氏

 人工知能分野では、近年、ディープラーニングと呼ばれる新たな手法が開発された。今後益々、ディープラーニングを取り入れた製品やサービスが生まれると予想される。一方、ビッグデータの活用、アルゴリズムを含む知的財産の課題も尽きない。本会では、ディープラーニング事例を紹介するとともに、ビッグータ活用の課題について考察したい。

(5)「医療現場における人工知能とイノベーションシステム - 今、何が求められているのか」  16:30~17:20
 国立保健医療科学院 研究情報支援研究センター 特命上席主任研究官 奥村 貴史 氏

 我が国において、医療の情報化は期待された程の成果を挙げていない。医療用人工知能も、他の医療用情報技術と同じく、国際競争力を獲得するには至らない可能性が高い。その背景にある制度上の課題を整理したうえで、発表者のグループが進めてきた取り組みを紹介し、医療現場における人工知能のあり方を提言する。

3. 交流会 17:30~19:00


◆参加者 セミナー 65名 / 交流会 29名
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