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2010/12/07(火) 第35回メディカルテクノおかやま・サロン

第35回 メディカルテクノおかやま・サロン

(講演と意見交換の会です)


医用画像情報の位置合わせとその意義


岡山理科大学教授 学科長 木原 朝彦 氏

木原先生が研究開発を進めておられる「超音波エコー診断で得られる画像情報の位置合わせ」についての最近の技術を紹介して頂きました。岡山大学・医学部の先生方から、実際の診断に際しての応用についての質問が出され、活発な議論が行われました。
木原先生から、本技術の今後の展開について、臨床において必要な技術を提案してほしいとの要望がありました。

【日 時】 平成22年12月7日(火) 18:00~19:00
【場 所】 岡山大学病院 入院棟11階 カンファレンスルームC
【参加費】 無料

◆概要
 病変の経時変化や治療効果を判定し効果的な治療方針を決定・実施するために、診断・治療・評価の各段階で得られる一連の画像を空間的に位置合わせする意義は大きい。画像位置合わせに関する研究は、これまで、CT、MR、PETの分野を中心に精力的な研究が行われ多くの問題を解決してきた。これに対し、循環器や腹部の画像診断に最適なモダリティであり、臨床で広く利用されている画像診断装置であるにもかかわらず、超音波画像を対象とした画像位置合わせに関する研究は他のモダリティに比べその数は少ない。近年、電気的、または、機械的に2次元超音波画像を走査し、3次元volume dataを連続的に観察・記録できる超音波装置(4D超音波装置)が開発され、超音波画像についても、診療プロセスの各ステテージで得られる画像群の位置合わせへの期待が高まっている。
 本報告では、報告者の施設で行った最近の研究成果に基づき、位置合わせ手法の改良、術前・術中・術後画像の統合表示、術中画像の逐次位置合わせによる手術支援、連続3次元volume dataの自動位置合わせによる3Dパノラマ画像の構築について紹介する。


◆参加者 29名
 
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