活動実績

2009/01/20(火) 第79回岡山県医用工学研究会シンポジウム

第79回 岡山県医用工学研究会 平成20年度 シンポジウム・交流会

【日 時】 平成21年1月20日(火) 14:00~18:50
【場 所】 岡山大学鹿田キャンパス
       シンポジウム:岡山大学医学部記念会館2階会議室 / 交流会:れすとらん・すずらん
【参加費】 シンポジウム:無料 / 交流会:会員1,000円(非会員3,000円)

【主 催】 岡山県医用工学研究会
【共 催】 特定非営利活動法人メディカルテクノおかやま
【後 援】 独立行政法人科学技術振興機構 JSTイノベーションプラザ広島、岡山大学ナノバイオ標的医療イノベーションセンター(ICONT)、 日本生体医工学会中国四国支部

◆プログラム
1.開会挨拶 
 岡山県医用工学研究会会長 公文 裕巳

2.話題提供シリーズ-岡山産学官連携の展望-
「岡山大インキュベータの産学官連携のための役割」

 岡山大学インキュベータ 鈴木 幸次 氏

 今秋、岡山大学津島キャンパスにオープンした「岡山大インキュベータ」のハード・ソフトをご紹介するとともに、施設に常駐するインキュベーションマネージャーが担う、産学官連携のための役割や事業展開について説明します。

3.シンポジウム「遠隔医療・救急医療」
①「地域医療とEHR」

 NTTデータ 医療福祉事業部 企画開発統括部 課長 櫻木 智江 氏

 最近の政策動向や人々の考え方を見ると、地域全体で患者を見守るしくみや体制をつくる方向に動いているように思います。このような社会の動向を踏まえ、ITを活用した情報連携、情報管理・活用が注目されるようになってきています。これらを進める上での期待や課題について、NTTデータが提供しているサービスや技術を交えながらご説明いたします。

②「地域救急医療への支援策ードクヘリ、IP電話、mobile telemedicine」
 川崎医科大学・救急医学教室 教授 鈴木 幸一郎 氏

 当院高度救命救急センターは県内唯一の高度救命救急センターで、平成13年度からは県の補助事業であるドクターヘリ業務を開始した。年間450件前後 の出動の内、県北部からの搬送が年々増えて全体の半分を超えるようになった。ドクターヘリは地域救急医療に大きく貢献しているが、その他にもIP電話(救急科)や携帯電話によるmobile telemedicine(脳卒中科)による地域支援策を実施しているので紹介する。

③岡山県における遠隔医療の現状の紹介」
 岡山大学病院総合患者支援センター 副センター長 岡田 宏基 氏

 岡山大学病院では、遠隔画像読影、遠隔病理診断、小児心臓超音波リアルタイム伝送、およびTV電話能付携帯電話を用いた遠隔医療を実施しています。新見市ではリアルタイム映像通信を用いた高齢者支援が行われ、川崎医療福祉大学でも、ITを用いた重症心身障害児の在宅ケア、個々未熟児網膜症の遠隔管理が 実施されています。これらの概要を一部ビデオ映像を用いて紹介いたします。

④「地域や広域のIT医療基盤の構築~ K-MIX、周産期電子カルテネットワーク からEHR/PHR、地域連携クリニカルパスへの発展と展望~」
 香川大学医学部附属病院医療情報部 教授 原 量宏 氏

 香川県と香川県医師会、香川大学医学部が一体となって運用する「かがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)」が稼働している。本ネットワークは香川県の一般財源で実現したもので、全県的な取り組みとしては全国でもはじめてのものである。その後07年には、厚生労働省の支援事業によるデジタルマンモグラフィの遠隔診断システムが稼働し、08年中には、K-MIXへの脳卒中地域連携クリティカルパス、ならびに糖尿病地域連携クリティカルパスが稼働する予定となっている。さらに病院と院外の調剤薬局を電子的に結ぶ、電子処方箋のネットワークに関しても、順次整備する方向である。今後は、これらのネットワーク基 盤を利用して、生まれる前の胎児の時期から新生児、学童期、成人、そして高齢者までの、個人の一生を通じての医療・健康情報の提供、すなわち生涯健康カルテ(日本版EHR)の実現を目指している。

■交流会


◆参加者 シンポジウム 45名  /  交流会 19名

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