活動実績

2006/02/14(火) 第10回メディカルテクノおかやま・サロン

第10回 メディカルテクノおかやま・サロン

(講演と意見交換の会です)

超臨界流体の易しい解説と豊和(株)の超臨界装置の紹介

豊和株式会社 小川分室 大橋 満広 氏、菊地 敬一 氏


医学部や環境理工学部の先生方14名にご参加いただきました。 大橋氏、菊地氏には、染色された繊維のサンプルや装置の写真をお持ちいただき、参加者に回覧しました。


【日 時】 平成18年2月14日(火) 18:00~19:00
【場 所】 岡山大学鹿田キャンパス 総合教育研究棟1階 医歯工学先端技術研究開発センター オープンラボラトリーD 第5・6区画
【参加費】 無料

◆概要
 一般に、物質には、固体、液体、気体の3状態が存在 し、温度・圧力などの変化に伴いそれらの状態間を移り変わる。ところが、特定の温度・圧力条件においては「超臨界流体」状態が実現する。この超臨界流体は 「気体」の性質(高い浸透性、拡散性)と「液体」の性質(高い溶解性)を併せ持ち、気体や液体にはないさまざまな特性を発揮する。いくつかの物質で超臨界流体を実現できるが、特に二酸化炭素は31℃という室温付近で超臨界流体になることから、熱変性を嫌う生理活性物質を取り扱うプロセスへの応用、二酸化炭素しか使用しないので溶剤などの残存・混入を嫌う医療機器・医薬品を取り扱うプロセスへの応用などが期待できるのではないかと思われる。
 豊和(株)は、超臨界を用いた繊維の染色性を改良する研究(繊維を形成するポリマー分子の分子間に染料分子を拡散させる)で作製した、実験室レベルから小規模プラントレベルの二酸化炭素超臨界装置を4機保有している。
 今回のサロンでは、超臨界流体に関する解説と、豊和(株)の超臨界装置に関する紹介をしていただいた。
 大橋さん、菊池さんは超臨界装置を用いるメディカル分野の研究テーマを探しておられる。



◆参加者 14名

 

 

 

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