YAGレーザー溶接技術は、虫眼鏡で太陽光を集め、黒い紙を焦がす原理と同様、レンズで集光した高密度高温エネルギーを持つ焦点に、顕微鏡を覗き溶接材を肉盛する溶接技術。
モデルチェンジや使用劣化によりメンテナンスが必要な金型を肉盛して削り、磨く。ミクロンオーダーの微細な世界で、設計通りの寸法を正確に出さなければ、納品できる製品にはならない。
肉盛溶接技術が金型補修の礎となると感じた、株式会社瀬戸内クラフトの横田 深代表取締役は、お客さまの厳しい要求に最良の技術で対応できるよう、高性能で安定性に優れたドイツ・トルンプ社のレーザー溶接機を平成17年に導入した。プラスチック金型、プレス金型、ダイキャスト金型などあらゆる金型の肉盛補修とセンサー、コネクターなどの微細部分の溶接、異種材の接合や肉盛を請負う。
また、宝飾品などの貴金属類、日本刀の切刃部分の補修にも相談に応じている。レーザー溶接の特徴を生かした肉盛によるオブジェ制作などにも積極的に取り組み、自社の技術力をPRしている。
1月上旬より、大物や重量物に対応するため、ドイツ・アルファ社の可動式レーザー溶接機を導入し更なる対応力の向上を図っている。
【おかやま産業情報】2014年1・2月号 掲載
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株式会社瀬戸内クラフト
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