大正時代から受け継がれてきたみその製造販売を行う株式会社くらしき塩屋

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株式会社くらしき塩屋のみそ造りの歴史は長く、天明５年に創業した屋号
「塩屋」・現十八盛酒造株式会社の酒造りの傍ら大正１０年に始まった。
以来、安定した品質とまろやかな味にこだわった「塩屋味噌」は、地元地
域の家庭の味として愛されている。また、「全国味噌鑑評会」では、２度
の農林水産大臣賞を含め、２１回受賞している。

岡山県産米に北海道産の甘味のある大豆・瀬戸内海産の塩を使う。洗米し、
水に浸した米を蒸し、冷まして麹菌を付けて麹室の中で米麹を作る。大豆
は乾燥させ、皮を取り除いてから洗った後、蒸す。皮を取ることで臭みが
消え、食べやすくなる。そして、大豆と米麹・塩・種水を混ぜ合わせて仕
込む。通常は２～３カ月、赤みそは、約１年、塩分量の少ない白みそは
１０日程度の発酵で仕上がる。

「食」への嗜好の変化に伴いみその消費率が低迷する中、昨今の健康ブー
ムで発酵食品が見直されている。同社では、漢方薬としても用いられてい
る紅麹を混ぜた「紅こうじ甘酒」や、丹波の黒大豆を混ぜた「黒大豆みそ」
といった、新商品の開発に取り組んでいる。

今後は、県内外の展示会などにも積極的に出展し、自社商品の販路を広め
ていく予定だ。


【おかやま産業情報】2015年夏号　掲載
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株式会社くらしき塩屋
http://www.shioya-miso.jp/


住所：倉敷市児島田の口5丁目6-32
TEL：086-477-8091
FAX：086-477-8099