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File.57  倉敷遊菓庵 文近堂

倉敷の民話や偉人を和菓子で表現

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  • 文近堂の店舗
  • 文近堂の顔となった「カフェオーレ大福」
  • 「大山名人もなか」将棋棋士・大山康晴名人に思いを託した逸品

昭和56年に大﨑貫逹氏が創業。息子の喬寛氏が跡を継ぐ覚悟を決めたのを機に、平成29年6月、「地元の憩いの場」となるように、倉敷市高須賀に自社店舗を構えた。古民家風の吹き抜け屋根の造りは開放感と落ち着きがあり、のどかな田園風景に溶け込んでいる。

喬寛氏が東京の専門学校で菓子づくりを学び、修行を積んで戻ったのが5年前。習得した技術を生かして新しいことに挑戦しようと試行錯誤した。この地で受け入れられる在り方を理解するまでに時間が掛ったが、この5年間は、親子にとって避けては通れない時間だったと振り返る。

「文近堂」が作る菓子には、地元倉敷に伝わる昔話や伝統工芸、偉人から着想を得たものが多い。どんな素材を使い、どんな形に仕上げれば、そのエピソードや人物像が伝わるかを考えて創作している。「小さな店舗だからこそ担える役割を大切にしている」と、人との交流を大切に感じながらお菓子づくりに注力している姿勢がうかがえる。

倉敷出身の棋士・大山康晴名人の功績を称え創設された「大山名人杯倉敷藤花戦」で「大山名人もなか」を販売。これをきっかけに、和菓子教室などで倉敷の町を盛り上げる活動にも積極的に取り組んでいる。


【おかやま産業情報】2018年新春号 掲載
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倉敷遊菓庵 文近堂
http://www.bunkindo-kurashiki.com/

住所/倉敷市高須賀155-6
TEL/086-482-0986
FAX/086-454-8178

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