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File.63  株式会社ヤマサキ

ベビーベッドで赤ちゃんに安心を提供

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  • ベビーベッド
  • 柵とアタッチメントを取り外して椅子として使用できる

創業当時、国内のベビーベッドメーカーは40~50社程度あったが、現在では海外製品が市場の8割を占め、海外生産品の流入や出生数減少などの要因によって、国内の製造工場を持つメーカーは4社にまで減少した。

当社がベビーベッドの一貫生産にこだわり続けている理由は、安全性を提供するため。赤ちゃんは成長すると、ベッドを舐めたり噛んだりすることがあるため、木材の角や塗料などに細心の注意を払っている。木材の表面を研磨し、アレルギー症状の原因とされる揮発性の有害物質を取り除いた塗料を使用することで、安全で心地よいベビーベッドに仕上げることができる。

また、品質管理が行き届く一貫生産によって、月に500~600台のベッドを丁寧に手作業で製造し、多様化するニーズに合わせた多品種少量生産に取り組んでいる。

当社の製品は、保育園やショッピングセンターなどで業務用としても利用され、長期間利用できる品質を維持するために、丈夫で折れにくいドイツ産のビーチ材を用いている。レンタルショップやユーザーからヒアリングをして構造面の改善を繰り返していた時に、保育園から「10年前に買ったベビーベッドが長持ちしており、次もヤマサキのベビーベッドを使いたい」と伝えられた。お客様に製品の安全性と耐久性を感じてもらえていると励みになっている。

近年では、子どもが成長して使用しなくなったベビーベッドを椅子やテーブルなどとして末永く使用できる、西粟倉村産のヒノキ材を用いた新製品を開発し、販売している。ヒノキ材はビーチ材に比べて柔らかく、製造過程に課題が多いが、林業者やデザイン会社との協働によって、より高度なデザイン・技術開発・生産管理により解決している。

「今後は、より安全性が求められる保育園や公共の施設など、多くの赤ちゃんが利用する場所での導入事例を増やしたい。当社の思いに共感してもらい、売りに行くのではなく買いに来てもらえる製品づくりを目標としている。」と語る。


【おかやま産業情報】2019年新春号 掲載
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株式会社ヤマサキ
住所/岡山市南区当新田485-18
TEL/086-241-1622 FAX/086-245-3928
http://www.ymsk.jp/

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