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File.72  立岡靴工房

「足に合う靴を!」オーダーメイドの伝道師

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  • 道具がずらりと並ぶ作業場。機能的に整理されている
  • オーダーメイド靴のかなめとなる採寸はフットメジャー『MOST SYSTEM』で足のサイズを精密に測定し、靴についての悩みをヒアリング後、製造

 戦前、表町商店街の一角に小間物や旗、装飾品を取り扱う商店として曾祖父が創業。商店としての業種を変えながら、現在は、120年続いた老舗を守るために、オーダーメイド靴の製造販売を展開している。
 一度は岡山を離れたが、体調を崩して戻り、店を継ぐことを決意。承継当時の靴の販売という業態だけでは、事業の継続が難しいと感じていた。後継者不足や材料・人件費の高騰により、既製品の品質が安定しなくなったなど、課題は見えていた。
 そこで、お客さまに安心して薦められる靴を製造するオーダーメイドの展開を模索していた。岡山駅前に大型商業施設の進出計画を知り、出会いを求め、全国の展示会・商談会を回り、採寸データのみで遠距離でも靴を製造できる『MOST SYSTEM』を開発した職人と出会った。オーダーメイドは、大量の在庫を持たないため経営状態も改善しやすい。また、病気の経験から、自分に合った靴を履くことで「体が元気になる」と感じていたので、2014年9月、店頭で採寸し、職人が作った靴に色付けするオーダーメイド靴の販売を開始。革、靴底、手染めにこだわったonly oneの靴は評判になり、注文も徐々に増えた。良い靴は、靴色を染め替えてリメイクができる。メンテナンスをしっかり行えば、10年以上履き続けられ、穴が開いても継ぎ接ぎをしてリペアでき、それがまた味わいとなり、愛着が湧き、長く履き続けることができる。
 新たな取組として、建部獣皮有効活用研究所と共同開発し、ジビエレザーの紳士靴を製作。鹿革はしっとりとした肌触りと、足を包み込むようなふんわりとした履き心地が特長。やわらかい革は、仕立てが難しく職人の技を要する逸品。
 小物などの革製品も手掛けてみたが、「靴づくり一本。質の良い、ものづくりにこだわりたい」という境地にたどり着いた。その中で生まれる、世界でたった一つの自分だけの靴。「世界中の足元をゴキゲンにする!」をコンセプトに、買手や作り手が満足できる靴づくりを目指す。



【おかやま産業情報】2020年夏号 掲載
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立岡靴工房
住所/岡山市北区内山下2-11-5
TEL/080-3882-9078

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