昭和61年、女性用ユニフォームとその関連商品の企画・製造・販売として創業し、平成７年に（株）ジョアに社名を変更。ジョアは「喜び」を表すフランス語。女性用ユニフォームを通して、働く女性の「よろこび・かがやき」を応援・提供したいとの想いが込められている。また、女性の社会進出や働き方が多様化される中、ユニフォームは単なる仕事着ではなく、働く女性のモチベーションを高めることにより、組織や企業が活性化し、企業価値が高まるツールとして考えられている。「魅力的な商品創りが当社の使命である」と語る。

　平成29年、父・孝司氏からバトンを受け、新体制をスタートさせた。「中小企業はスピード感が勝負」という行動力は、この４年間に発揮されている。

　アパレル企業にとって、商品力は最も重要な要素。その前提にあるマーケティングが特に重要であり、緻密なデータ分析やリサーチで常に新しい商品・サービスを創ることにより、同業他社との差別化を図っている。今年の秋冬新商品からブランドコンセプトを一新。より女性らしく、フェミニンなイメージをベースに「高級感」や「上質感」を併せ持ち、働く女性の「憧れ」につながるテイストに変化させた。これが功を奏して、コロナ禍においても新商品の売れ行きが順調に伸びている。

　例年、春夏・秋冬の年２回、東京・大阪・岡山で新商品の展示会を開催していたが、新型コロナの影響で全てを中止にした。その代わりに、全国の主要な販売代理店とオンライン展示会を開催。当社は、４月上旬に非訪問の営業支援ツールとして導入した「WEB商談システム」を活用。また動画やデータも併せて発信することでお客様からも評価を得た。

　現在、アフターコロナを想定して、人材採用にも注力している。以前から、特にユニフォーム以外のアパレル分野や異業種分野からの人材採用を強化していた。新たなメンバーの 「新たな着眼点」から刺激を受けて組織を活性化させている。

　また、商品戦略会議ではデザイナーだけではなく、営業・プロモーション・生産管理など、さまざまな部署の立場から意見を出し合うことで、より精度の高い「モノ創り」が出来始めている。営業メンバーも自社商品により愛情を持って販売する意識が芽生え、さまざまな仕組みでイノベーションを起こすことのできる組織の構築を強化している。

　また、SDGsにも積極的に取り組み、商品売上の一部を「動物愛護」「森林保全」活動に寄付するシステムを構築。
　今後も時代の変化に柔軟に対応し、ユーザー様の企業ブランディングに貢献できる商品創りを目指し、チャレンジする。



【おかやま産業情報】2020年冬号　掲載
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株式会社ジョア
住所／岡山市南区内尾288-14
TEL／086-281-4446
https://www.joie.co.jp/