2016年度 一般社団法人西大寺青年会議所 スローガン

        

基本理念

〜地域を築き、心を築く、未来を築くために〜

 

基本方針

『地域の財(たから)を創造発掘し未来に繋げるまちづくり』

『心豊かな青少年の健全育成』

『心を高める会員増強』

 

 

一般社団法人西大寺青年会議所

2016年度 第56代理事長 藤本成浩

 

『はじめに』 

私たち一般社団法人西大寺青年会議所は本年度で創立56年目を迎えます。今日まで歩んできた歴史は、諸先輩方一人ひとりが地域の発展を願う高い志を抱き、郷土を愛する想いをもって、事業を構想し実現し続けてきたことで、築き上げられた誇り高き歴史であると考えます。諸先輩方の想いをしっかり胸に刻み、55年という歴史の重みを土台として、現役会員の想いを乗せて、新たな未来を築いてまいります。
本年度、私たちはスローガンを『築く』と掲げました。青年会議所の目的は綱領で提唱している「明るい豊かな社会」を築くことです。明るい豊かな社会を実現するには、魅力ある地域を構築することはもとより、青少年育成事業や地域市民の人間力向上を図る事業を通して、市民一人ひとりが郷土を大切にする心を築きあげること、また私たち会員が自己の資質向上を図ることにより、青年会議所運動に対する心を築くことが必要であると考えます。
魅力的な地域の築き、心の築き、それこそがまちの未来、西大寺青年会議所の未来を築くことに繋がると信じ、スローガンを『築く』と掲げます。

 

『地域の財(たから)を創造発掘し未来に繋げるまちづくり』

まちづくりにおいて必要なことは、地域の魅力を知ること、またそのまちを愛し誇りに想う気持ちであると考えます。
私たちの運動エリアである西大寺には会陽で有名な西大寺観音院があり、その周辺には映画のロケ地として有名な五福通りを始めとする伝統的建造物群があります。また瀬戸内市に目を向けると美しい海や自然豊かな緑に囲まれた場所があります。そこには私たちのまだ知らない、気づいていない地域の魅力や、忘れ去られた文化資源が必ずあるはずです。
本年度はまちの魅力を再発見・再確認することにより、財(たから)の発掘を行なうとともに地域市民の方々とともに、地域の財(たから)の創造を考える、アクティブシチズンシップまちづくり会議や、人間力向上を目指し自立して考え行動できる人財を育成する西大寺市民大学を開催し、市民一体となった事業を展開してまいります。
地域の財(たから)とは歴史資源であり、地場産業であり、そしてそれらを生み出す人です。有形無形の財(たから)を創造発掘し、魅力ある地域を築きます。

 

『心豊かな青少年の健全育成』

 青少年の健全育成において重要なことは、時代の移り変わりとともに、変化していく子どもたちを取り巻く環境を捉え、今なにが子どもたちとって必要なことなのか、何を伝えていけばいいのかを考えることです。
近年、インターネットや携帯電話の普及により、知りたい情報は他者に教えてもらわなくても自分で簡単に調べることが出来、また手軽に持ち運べるゲーム機の発展によりどこにいてもゲームをしている子どもが増えました。様々な環境の変化が原因となり他者とのコミュニケーションを図らない、地域との関わりが希薄な子どもたちが増えていると考えます。技術の進歩やITの進化により便利になり暮らしやすくなった反面、大切なものを見失い、置き去りにしてしまっているのではないでしょうか。大切なものとは造られたものではなく、自然にあるものを素晴らしいと感じる心、他者を思いやる心、地域に根付く伝統文化を愛する心だと考えます。
私たちの事業には45年の歴史を誇る少年はだか祭りを筆頭に、地域に根付いた運動が数多くあります。本年度は、事業を通じて未来を担う子どもたちに地域の伝統文化を伝えていくだけではなく、高校生たちにボランティアスタッフとして設営にご参加いただき、幅広い世代に伝統文化に触れる機会をつくり、故郷に対する誇りや郷土愛を育みます。また地域団体の方々と協力して事業を行ないコミュニケーションの場を積極的に創出し、青少年の豊かな心を築きます。

 

『心を高める会員増強』

全国の青年会議所において会員の減少は深刻な問題となっています。会員の減少は事業の縮小だけではなく、団体の衰退に繋がりかねません。同じ志を持った仲間が増えれば、既存の事業をさらに進化させることも新たな事業を生み出すことも出来ます。会員全員が拡大の必要性を理解し会員拡大に取り組まなければなりません。
会員拡大において重要なことは、地域の方々にお会いした際、青年会議所運動の魅力をどれだけ相手の心に響かせることが出来るかであると考えます。そのためには、会員が自信を持って拡大に取り組める、魅力ある団体である必要があり、地域の方々が入会したいと思える団体を築きあげるには、会員一人ひとりが青年会議所の運動を理解し心を高めていく必要があります。
会員の資質向上なくして会員の拡大はありえません。本年度は入会3年未満の会員が全体の約4割を占めることを踏まえ、会員の資質向上を図るため会員研修を更に強化してまいります。青年会議所の目的や運動における規則など基本的な部分を知っていただくのはもちろんのこと、青年経済人としてより成長できるよう研修に取り組みます。会員各々が青年会議所運動を見つめ直し、自己研鑽することで意識を高め、前向きに青年会議所運動に取り組む心を築きます。

 

『結びに』

本年度、56年目を迎えるにあたり昨年の創立55周年記念式典において発表させていただいた地域未来構想5年VISIONを形あるものにするために5年後の未来を見据えた確かな一歩を踏み出す一年にしなければなりません。
建築物において基礎は構造物を安全に支えるための重要な役割を担っています。基礎が脆弱であれば構造物を崩壊させてしまいかねません。未来を支えるために強固な基礎を築く必要があり、本年度は5年後に向けて基礎を築く一年であると考えます。
青年会議所が40歳定年制である以上必ず卒業の時が訪れます。40歳までという限られた時間をどのように過ごすのかは、会員各々の気持ち次第です。青年会議所は出来るか出来ないかではなく、やるかやらないかを問われる場所です。失敗を恐れず今こそ英知と勇気と情熱をもってメンバーと市民とが一体となりJC運動に邁進してまいりましょう。

未来を築くために。