2019年度 一般社団法人西大寺青年会議所 スローガン

        

基本理念

〜全力で挑戦することにより、得られる魅力を感じよう〜

 

基本方針

伝統文化に触れ、郷土愛あふれる青少年の育成

地域で必要とされる団体へ

会員拡大と優れたリーダー育成

輝く創立60周年に向けて

絆を深める岡山ブロック懇親野球大会へ

 

 

一般社団法人西大寺青年会議所

2019年度 第59代理事長 中西秀和

 

【はじめに】

1960年、一般社団法人西大寺青年会議所は、明るい豊かな社会の実現のために創立されました。これまでの58年間という長い年月の間、西大寺青年会議所及びこの地域の発展に御尽力いただいた先輩諸賢、そして我々の運動にご理解、ご支援いただきました地域の皆様に心より感謝申し上げます。

私は西大寺青年会議所に入会して11年目を迎えることになります。10年間という年月を青年会議所という団体で過ごさせていただき、たくさんの事を学び、体感させていただきました。その中の一つに、全力で事業を行い、最善を追求し続けていくことにより味わうことができた達成感というものがあります。そして、その過程の中には、達成感だけでなく、様々な青年会議所運動の魅力があり、本年度はこの魅力をメンバーに体感していただきます。その魅力とは、人の支え、仲間、友情であり、私自身、これを深く感じながら事業を行ってきました。

本年度スローガンを「心考体感(しんこうたいかん)」と掲げさせていただきます。これは、字のままに心で考え、体で感じるということです。心で考え、思いの詰まった事業を構築し、そしてその事業に関わった全ての方々に、体感して頂きたい、という考えからです。このスローガンのもと、2019年度もメンバーとともに切磋琢磨し、1年間精進してまいります。

 

【伝統文化に触れ、郷土愛あふれる青少年の育成】

加速度的に変化する時代の中で、今を生きる子どもたちはスマホやSNSの普及により面と向かってコミュニケーションをとる能力が著しく低下し、人間関係の希薄化という問題に直面しています。このような時代において、最も大切な学びは「心」の育成だと考えます。

私たちの活動エリアには「西大寺会陽」をはじめとする地域に愛される行事が多数あります。中でも、西大寺会陽の前哨戦でもある「少年はだか祭り」は青少年たちが郷土愛あふれる大人へ成長していくためのかけがえのない大切な伝統文化のひとつです。この伝統に触れ郷土愛を学ぶことこそが「心の育成」につながるものと信じております。本年度も変わらずこの「少年はだか祭り」を大切な青少年育成事業の一つとして捉え積極的に推進してまいります。参加した子どもたちが故郷の伝統文化を体感することで、その経験が一生の思い出になることを願い、第48回少年はだか祭りの開催を地域一体となって取り組んでまいります。

また、このお祭りは地域の子どもたちの心身の健やかな成長を願い、永きに渡り引き継がれてまいりました。この歴史は他ならぬ先輩諸賢の並々ならぬご尽力の賜物であり、更には地域の皆様に必要とされ続けてきたからこそと思っております。地域に愛されるこの事業を通じ、郷土への誇りと愛郷心を養い「心」の育成を行ってまいります。

また、これらの伝統を次世代に繋いでいくことにより、この町に誇りを持った子どもたちが、この地域を語り、愛していくことで、明るい豊かなまちに近づくものだと考えます。

青年会議所では、よく「まちづくり」なのか、「ひとづくり」なのかと議論されますが、私はどちらも同一のものだと考えます。つまり郷土愛溢れる青少年を育成することは、明るい豊かなまちを創り、その反対に明るい豊かなまちを創ることは、自ずとその地域について深く考え、まちを愛する人になります。このようにある一方を捉えて導くのではなく、広く、深い価値観を持った「心」の育成を構築していくことで、青少年の健全な育成を行っていきます。

 

【地域で必要とされる団体へ】 

私たち西大寺青年会議所は、活動エリアである岡山市東区、瀬戸内市をより明るい豊かなまちにするために運動を行っています。この中で、地域の皆様に私たちがどのような活動を行っているのか認知されていない現実を感じる事があります。地域で必要とされる団体になるためには、まずは地域の皆様に今まで以上に喜んで頂けるよう事業構築を行い、共感して頂かなければなりません。喜ばれる事業を積み重ね行っていくうちに、「西大寺JCがやっているイベントだ」ということが認知されることで、必要とされる団体へと成長していくのではないでしょうか。

本年度は地域の方に喜んでいただけるよう、私たちの活動エリア内にある歴史ある資源にスポットをあてた事業を行っていきます。歴史ある資源にスポットをあてることで、地域の方々に地元の歴史、文化を体感していただき、郷土愛を醸成することにより地域を活性化してまいります。そして、地域へ誇りを持ち、好きな地域だからこそよりよくしたいと能動的に運動する人達が集まる町、「明るい豊かなまち」の実現を目指してまいります。

 

【会員拡大と優れたリーダー育成】

明るい豊かなまちづくりへと運動を展開していくための一番の方法は、青年会議所の会員を拡大し、意識を高めることです。そのためにはメンバー全員が拡大の必要性を理解し、意識を強く持ち、メンバー一丸となる拡大に取り組む仕組みが必要です。

私が青年会議所に入会したばかりの頃は「なぜ入会したのか」と聞かれた時、「仕事に繋げたい、人との繋がりを作りたい」等の基本的には自分のためという考えでした。しかし、JCでいろいろなことを経験していくと、「地域のために、メンバーのために、人のために」という考え方に変わってきました。このように自分の考え方をポジティブにより強く変えることができる団体は他にありません。会員拡大とは、会員の人数を増やすだけではなく、このようにメンバーの考え方、行動を変え、青年会議所運動に前向きに取り組めるようになることであります。

会員拡大には拡大運動をしなくても、私たち西大寺青年会議所の魅力や、運動に共感することにより、入会を希望する人が現れることがあります。このような入会を希望してくれる方を増やすためには、西大寺青年会議所という団体をより魅力ある団体に、そしてその魅力を地域の方に認知してもらうことが必要です。より魅力ある団体となるために、メンバー同士の絆を深め、より認知されるために、だれもがJCを体感したくなるような様々な手法を使用した広報活動を行い、会員拡大へと繋げてまいります。

 

【輝く創立60周年に向けて】

西大寺青年会議所は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に創立60周年を迎えます。本年度は記念事業や記念式典に向けて随時、準備を進めてまいります。幸いなことに私自身、創立50周年、55周年と現役メンバーの一人として経験してまいりました。これまでの10年間を体感した一人として、今日までの西大寺青年会議所を築き上げてこられた先輩諸賢への感謝の気持ちをより強く持ち、この周年を迎えなければならないと考えております。来たる2020年を見据え、準備期間を通しメンバー間の相互理解を深めると共に、感謝と希望に満ち溢れた輝く創立60周年を迎える準備を進めてまいります。

 

【絆を深める岡山ブロック懇親野球大会へ】

本年度、西大寺青年会議所は15年に1度の岡山ブロック懇親野球大会の主管を務めさせていただきます。現役メンバーの中にこの大会の主管を経験したメンバーはいませんが、県内15の青年会議所が集い行われる貴重な大会を、設営させていただきます。
また、野球というスポーツを通じ、真剣に勝負をするからこそ生まれる岡山県内青年会議所メンバー同士の絆や、相手を称賛しあうことにより生まれる絆で、懇親を深めあう場となる大会を開催します。そして、15LOMの繋がりを強くすると共に、メンバー同士協力して設営し、団結力を高めてまいります。

 

【結びに】

私は青年会議所という団体に属し、地域のため、人のために運動をしていますが、それは家族や会社の支えがあってはじめて行うことができます。当たり前のようにJCをするのではなく、周りの人の支えがあってこその運動だということを理解し、自分を支えてくれている人達に感謝の気持ちを忘れず、真剣に取り組まなければなりません。そして、優秀なリーダーとなることが、支えてくれた人たちへの最大の恩返しになります。それが地域の発展に繋がり、明るい豊かなまちの実現へと進んでいくことを確信しています。2019年という1年間の経験は、必ず一生の宝物になります。2度とないこの機会を楽しみながら、自分を信じ、失敗を恐れず、笑顔を絶やさずにメンバー一丸となり1年間走り続けます。