山技振だより2002.08(02.Nov.)
2002年11月1日 発信


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2002.08(Nov. 2002)
                       

         

     
・技術交流会 11月25日(月)1800〜2030 クラレ労働組合本部会館
 「燃料電池の現状と将来」
  竹上智康氏 技術コンサルタント(元クラレ取締役)                                 
   燃料電池の話題が静かなブームです。特に自動車や家庭用を目指して激しい開発競争が行われています。発電効率のよさからも将来の電力事情、環境問題に大きな影響を与えることは明らかです。今回は燃料電池とはどんなもので、燃料はどんなものがあり、技術開発の現状と将来の希望は何かを大胆に予測してもらいます。講演後は恒例の講師を囲んだ交流会をお楽しみ下さい。 参加費は3,000円。

・山技振サロン11月15日(金) 1800〜2000 倉敷駅西ビル8F 村川技術士事務所 
   担当は化学です。日本は化学で連続3回ノーベル賞を取りました。一方化学業界は真に景気のいいニュースがありません。医薬品はまあまあですが。産学連携を考えるときに気になる、しかし大切な問題です。大いに議論を歓迎します。 参加費 1,000円。

・生産性の革新的改善セミナー 12月17日(火)倉敷商工会議所 1300〜1630 
 「在庫削減と小ロット多品種生産の低コスト化」 ペガサスキャンドル製造部長 本田伊八郎氏
 「生産改善活動によるコスト削減」 クラレ製造部長 伊藤嘉一氏                  
   製造業の空洞化が云われて久しいが、現行の生産ラインには本当に無駄はないのか。トヨタ自動車の生産方式など各種改善方法はあるが、実施してみてどうなのか。この度は改善方法PECを取り上げ、これを実行して革新的成果を上げた2人の講師に、実施例を具体的な数値で説明してもらい、真に競争力のある生産性改善の足掛りにしていただきたい。 参加費 3,000円。

・工場見学会 リサイクルファーム御津 10/30 参加40人
   昨年4月実施の「家電リサイクル法」に対応氏、松下、東芝など19社(全製品の41%)の製品をリサイクルするばかりか、パソコンやコピー機などのOA機器まで、年間約30万台を50人ほどで処理している。雑多な製品なのでかなりの部分は手作業。埃や付着物は完全に乾式できれいにされており、湿式皆無には感心した。参加者の関心大で、予定の質疑時間を大幅に越えて、1時間になったが、熱心に対応して頂いたことに感謝する。

・品質工学フォーラム 10/26 参加5人
   直前の不参加が多く、5人となった。藤井氏(三菱化学)の今年の学会発表と注目講演の紹介。小人数ながら来年のセミナーへの取り組みを熱心に議論して、大筋は決定した。日時は平成15年2月7,8日(金,土)、講師陣強化、実験実習の工夫、セミナー後の補習などで、詳細は来月度に。

・山技振サロン 10/18 参加12人
   環境問題で、大藤氏の「地球環境と森林」の話しから始まる。統計によると二酸化炭素の出し(伐採、劣化)、入れ(成長、吸収)は略バランスしており、森林の作用は水の貯蔵、浄化、生物の生息場などとしての評価をすべきである。特に日本は植物の成長速度が熱帯の1/3以下である。それでも木材は有用に、長く使うことを目指すべきであろう。

・「山陽技術雑誌」への投稿お願い
   技術論文、解説報文、エッセイなど奮ってご投稿ください。締めきりは12月末。 ご希望の方には投稿規定を送ります。  

・第47回岡山県溶接技術競技会入賞者の表彰  10/23 
   (社)日本溶接協会岡山県支部主催の入賞者の中1人を山陽技術振興会会長名で表彰した。

・岡山での産学連携関連の催しもの報告
   1.「循環型社会を考える」 岡山理大技術科学研究所主催 10/22 理大の2人により環境と資源についての概論はまとまっており、問題の展望ができた。理大と外部の講師各1人の話しは実用問題であり、発展と成果をもう少し進んだ時に聞きたい。市民対象より、少し企業向けにしたほうがよいのではないか。
 2. 10/15 「おかやまSEEDS発信会」岡山大・工学部の若手研究者(講師、助手)7人による技術シーズ発表会。県主催。盛況で企業の参加もあり、パネル議論も活発で、いい企画だった。私見を云えば、内容は何度も聞いた話しが多く、他技術との比較がないのは残念。 
 3.岡山県立大学の倉敷ブロック説明会、10/4 倉敷商工会議所 16社参加。共同研究機構などの説明があり、質疑があったが、突っ込んだ議論には今一歩であった。この際、顕著な成果例で注目を引くなどの工夫が必要と思う。  

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