2005年4月1日 発信


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2005.1(Apr. 2005)
・技術交流会 4月15日(金) 1800〜2030 クラレ労働組合本部会館
 「MOTを斬る」
 飯田永久 教授 吉備国際大学 知的財産マネジメント学科 

 最近「MOT」が方々でもてはやされている。management of technologyのことだ。事業経営に技術を上手に活用する方法だと思うが、話を聞いてもまちまちで、具体的なことがよく分からない。そこで、飯田教授に本音でMOTを語ってもらうことにした。飯田教授は川鉄から岡山県産業振興財団に移り、新技術支援部長などを歴任する中で、高知工科大学の大学院で博士号を取り、米国MITでもこの関連で実習を受けた人で、MOTを語るには最適任者である。技術を事業に繋げる手段を語り合い、交流、懇親を深めていただきたい。  参加費 3,000円。

・山技振サロン 4月15日(金) は技術交流会と重なったので、今月は中止。  

・工場見学会 水島エコワークス(株)、(株)日本リサイクルマネジメント(JFEスチール(株)西日本製鉄所倉敷地区内)3/15 参加44人
 待望の倉敷市の廃棄物処理場が完成、4/1の操業開始を目指し試運転中。先ず今までの処理場と異なるのは煙突がないこと、排水処理場がないこと。全部再利用されている。実際にフル稼働しているのをもう一度見学したくなるような設備だった。廃木材の炭化設備は稼働中で、装置から微粉炭とやや大きめの炭が分別されて出ていた。65t/日の廃木材から15t/日の炭が生産される。   

・山技振サロン 3/18 参加 9人
 前岡山大の高島先生が「味と匂いの科学」について、特に食物に関係して蘊蓄を傾けられた。香は食い気だけではなく、生活に潤いをあたえ、色気につながり、議論は分散していった。  

・合同委員会 3/22 出席5人 
 今年度の事業、決算案。来年度の事業計画。以上を審議して3/29の理事会提出案を纏めた。山陽技術雑誌の編集の審査。MKR技術奨励賞の経過報告。

・理事会 3/29 出席14人,委任状16人 山技振事務所
・今年度の事業、決算案と来年度の事業計画、予算案を審議して総会提出案を纏めた。決算はほぼ計画通りで、やや不足したが健全財政の基盤はできた。
・今期は理事の交代はない時だが、転勤なとでの交代が4名ほどおられるので、この人達には交代をお願いする。
・中国経済産業局が平成17年度から計画している「製造現場の中核人材育成事業」に当会も協力し、責任者として池上正(旭化成(株)常任顧問、前常務取締役 水島支社長)を当てるため、氏を理事にし、副会長に選出した。
・MKR技術奨励賞は19件の応募があり、一次審査で5件に絞り、二次審査で3件を決定し、MKR理事会に報告した。賞の授与は5/10の本会総会で行う。
・山陽技術雑誌の編集はほぼ終了、多くの広告を寄せられた会員に感謝した。 

・第60回通常総会 5月10日(火)1400〜倉敷国際ホテル
 総会の日取りが決まりました。総会に続いて今年から村川工業ライブラリーがMKR技術奨励賞を創設、第1回の授与式を行います。講演会、懇親会は例年通り。講演会はドイツの市民意識と環境問題について、日本政策投資銀行 岡山事務所 所長 傍士銑太氏にお願いした。詳細は5月号ですが、予定に入れておいてください。 

・村川二郎 名誉会長に県知事より感謝状 
 村川名誉会長に「長年にわたる科学技術振興と産業の発展に寄与した」として、石井県知事より感謝状がおくられた。おめでとうございます。

・常盤文克 前・花王(株)会長の「モノづくりのこころ」 3/1 岡山 
 これからの日本は多様性で、個々の質、独自性が問われることになる。ものづくりに賭けた職人の魂のような心意気が大切になってくる。技術は目に見えないが、ものになって始めて見えてくるし、評価される。ものになつて技術が分かるのだから、論文がいくらあっても、知識が豊富でも、ものにならなければ役に立たない。人を活性化するには具体的な目標を挙げる必要があり、速く走れではだめで、オリンピックで金メダルを取れと云え。「モノづくりのこころ」こそ産学連携成功の基本、これこそMOTの真髄だろう。

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