2005年7月1日 発信


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2005.4(Jul. 2005)
・技術交流会 7月20日(水) 1800〜2030 クラレ労働組合本部会館
「超高性能繊維 宇宙を飛ぶ」
 中川潤平 クラレ(株)機能材料事業部   開発主管

・NASAの火星探査車が多くのエヤバッグに包まれて無事火星に着陸し、探査車は動き廻って試料を地球にもたらした。このエヤバッグに使われているのが、クラレが開発した超高性能繊維ベクトランです。日本でも科学技術省などが、高度20Kmの成層圏に成層圏プラットフォームを滞在させ、通信や観測を無人で実施するテストを始めている。大きさは長さ250m位(あの戦艦大和は265m)の飛行船で、これにもベクトランが予定されている。これら超高性能繊維は日本の繊維企業の独壇場です。真夏の星空にふさわしい、ロマン溢れる話と、日本の繊維技術の真髄を話していただきます。  参加費 3,000円。会員外は+1,000円。

・山技振サロン 7月15日(金) 1800〜2000 山陽技術振興会事務所 
 先月は工場見学会と重なり実施できませんでした。また総会後の合同委員会もまだですので、これらをかねてサロンと合同委員会を併開します。暑い時ですが、当会の今後について熱い議論をお願いします。 参加費はいただきません。

・工場見学会 品川白煉瓦(株)岡山工場 6/17 参加16人
・JR西片上駅にある、第3と第2工場を見学した。第3工場は岡山工場の中で最大、昭和13年建設で、大きな建屋と整然としたライン。第2工場は平成7年に最新のコンピュータ統合生産システムとして建設された。ラインそのものは前者と同じだが、完全自動化されており、煉瓦工場のイメージを一新してくれた。暑い日だったが、工場に爽やかな風が吹き抜け、伝統と革新への努力が実感できた。

・品質フォーラム 6/18 参加 5人
 藤井さん(三菱化学)が「設備保全周期の最適化について」について、経済性とリスクの議論を品質工学的に具体的に取り上げられ、議論した。このような考え方で設備の保全、点検をみたことはあまり長くなく、データの積み重ねが大切である。

・TRIZ・USITセミナー 6/24 参加 32人
 午前中はTRIZ紹介を前古護((株)アイデア 代表取締役)、午後に 中川徹(大阪学院大学 情報学部 教授)によるUSITの解説。TRIZの理論はすばらしいが、実施は繁雑になるので、これを簡素化・統合化したのがUSIT(Unified Structured Inventive Thinking)である。米国Ford社で1995年に実践され、2000年頃から日立、松下などで取り組み始められた。各種の取り組み事例が説明されたが、簡単といっても実行にはかなりの専門技術の習得が必要である。まだリーダー養成の段階。専門知識はいかに多くても、それを有効に使いきれないと役に立たないので、これらの方法はこれからの技術創造の大きな力になるだろうと実感された。参加者は九州、近畿、中部までと広く、最新技術への熱望が感じられた。今後とも注目し、必要ならセミナーも開きたい。懇親会は講師を交えて9人、各社の実施実態、組織、成果などが熱心に議論された。

・「コンビナート製造現場の中核人材育成」事業発足
 当会と中国経済産業局、岡山県産業振興財団が計画していた事業が6/7認めれ、7/1発足することが決まった。コンビナートの高度運転や緊急時への対応能力に優れたオペレーター、製造現場のリスク管理や全体最適化のノウハウを備えたリーダーを育てるカリキュラムを開発する。岡山県産業振興財団が主体となり、事務所を水島サロン内に置き、リーダーに池上正(当会理事 副会長)、企業OB 5人、岡山大、山口大などの協力をえながら3年間で開発し、その後は当会が教育実施の中心となって事業を推進する計画。

・文部科学大臣表彰ー創意工夫功労者賞の候補者推薦のお願い
 例年のように多くの表彰の推薦時期がきました。当会で力を入れ、喜んでもらっているのが文部科学大臣表彰ー創意工夫功労者賞です。受賞者も年々増え、今年4月には5事業所5件5人となり、特に初の女性受賞者もでました。職場で、長年優れた創意工夫活動を続け、開発や生産の現場で成果を挙げている人たちに光を当て、現場の士気向上に繋がるものと思います。当会の締切を8月26としますので奮ってご推薦下さい。ご不明の点は事務局までお聞きください、資料をさしあげます。

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