2007年9月1日 発信


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2007.06(Sep. 2007)
 
・技術交流会 10月3日(水) 1800〜2030 クラレ労働組合本部会館
 林原の研究戦略「あきらめなければ失敗ではない」
  --インターロイキン-18から機能性糖質の開発まで-
  福田恵温氏 蒲ム原生物化学研究所 常務取締役

 林原生物化学研究所には医薬、機能性糖質、化粧品素材、色素およびヒト細胞の基礎研究を担当する5つの研究部門がある。福田さんは最初医薬に15年、次に機能性糖質の研究にかかわり、それぞれインターロイキン-18、トレハロースの研究開発に成果を挙げられた。トレハロースはこの8月第2回ものづくり日本大賞で経済産業大臣賞(全国で14件)の栄誉に輝いた開発である。これらの研究を通しての発見やエピソードを踏まえ、林原の研究戦略をじっくりとお聞きしたい。参加費 3,000円。非会員+1,000円

・山技振サロン 9月21日(金) 1800〜2000 山陽技術振興会事務所 

 担当は環境問題です。面白い話題を持ってお集まりください。参加費1,000円

・品質工学フォーラム 9月29日(土) 1300〜1630 山陽技術振興会事務所 

 前回は大変面白かった。今回も興味ある話題、相談、計画、何でも結構です。参加費1,000円

・技術交流会 8/3 参加19名  
岡大 資源生物研の河合富佐子教授による「生分解性プラスチックをめぐる最近の話題」だった。高分子学者とは違い、微生物の視点からの生分解-リサイクルを論じられた。それよりも、微生物の量はバイオマスよりも大で、多くは深海にいて、石油や天然ガスの根源かも知れない。改めて微生物の神秘と膨大な量に夢が膨らんだ。

・特許相談日 8/17 参加2件2人。
 板野嘉男 弁理士担当。猛暑であったが来場者ありほっとした。

・夏・山技振会員大交流会(山技振サロン) 参加42人。
 夕立が心配されたが、雨なく酷暑。始めて40人を超える大盛況、新しい交流も生まれ、最近の景気、政治の話などで盛り上がった。

・文部科学大臣表彰(創意工夫功労者賞)と岡山県工業技術開発功労者(岡山県知事表彰)の推薦 
 例年より希望者が少なかったのは残念。文部科学大臣表彰・2件3名、岡山県知事表彰・1件1名を8月22日推薦書とともに県庁に提出した。知事表彰は当会として始めて。

・村川技術奨励賞の復活持続を計画中
 昨年暮れ、村川二朗 村川工業ライブラリー理事長(当会名誉会長)がお亡くなりになり、今年はMKR技術奨励賞は中止となった。当会としては故村川氏の遺志と氏の功績を顕彰する意味でも、この事業を続けたいと考え、各方面と折衝してきた。大筋としてMKRの資産の一部を当会が受け継ぎ、技術奨励賞の復活ができる目途がつきつつある。10月から募集活動開始の予定なので、皆様奮ってご応募ください。詳細は来月号で。

・人材育成について(大学工学部、化学工業など)
 当会では今年度から「山陽人材育成講座」を始め、企業従業員のレベルアップを進めている。一方岡山県としても理科離れ、人材不足、定着率の低下などに手はないかとして、「おかやま産業人材育成プラン」をつくり、審議中である。
 理科離れと言われるが実際は工学部離れで、工学部の志願者は1993年63万人が、2007年26.8万人(43%)となった。中でも化学関連学科の競争率は下位に低迷している。英国では大学の化学科の閉鎖が相次ぎ危機感が大である。日本も今の状態が続けば決して安心できない。
 一方日本の石油化学企業は2004年その付加価値額は17兆円強と自動車を超えて日本一であり、今春の決算でも売上高経常利益率は自動車の上にある。
 さて、人材育成の前に化学は面白い、やりがいのある仕事だと思わせることにも知恵を絞ろう。

sangisin@optic.or.jp