2009年10月1日 発信


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2009.07(Oct. 2009)
 
・工場見学会 10月29日(木)1400〜1630 クラボウ  鴨方工場(浅口市鴨方町六条院西301 Tel.0865-44-3967)

 クラボウ見学は初めてで、鴨方工場は繊維工場ではなく、化成品事業の中核、ウレタンフォームの成形工場です。 成形技術、環境対策など伺えます。参加費3,000円。

・特許相談会 10月16日(金)1000〜1630 山陽技術振興会事務所

 相談は無料。担当は森 廣三郎弁理士。専門は化学関係ですが、この地域では最も経験豊かな人ですから、 問題がある人はお出でください。予約をされた方が時間節約になります。

・山技振サロン 10月16日(金)1800〜2000 山陽技術振興会事務所

 鳩山新政権はいかがですか。鳩山、管何れも技術者ですが、その特色は出ていますか。何か民主党に要望することは ありませんか。会の運営、企画、面白い話何でも大歓迎。参加費1,000円。

・品質工学フォーラム 10月3日(土)1300〜1630 山陽技術振興会事務所

 前回議論した来春のセミナーのまとめ。新参加者による問題提起は何時でも歓迎。参加費1,000円。

・技術交流会 9/29 参加者13名 

 岡大の高橋則雄教授による「磁場解析からモータはまだ効率化できる」は電化製品の主力である モータの効率化についての話。国内消費電力の約1/2はモータによるので、効率を1%上げれば50万kW級発電所1.3基分 が節約できる。モータは(a)永久磁石使用 (b)損失の少ない材料 (c)最適な機器の形状設計などで過去30年間15%の効率化が進み、 現在は97%の効率である。これらによりエヤコンの消費電力は1/3になった。これから本番の自動車用に真価が問われる。 さらに、この技術は他分野のロープレス・エレベータなどにも適用が検討されている。

・山技振サロン 9/18 参加者6名。

 植物が炭化する行程で「フルボ酸」ができる。この利用例は多岐にわたり、化粧品、発毛剤、健康食品、から土壌改質、 分散材などである。これを扱っている潟[ネシスの安岡さんが説明、議論が沸騰した。

・第5回「村川技術奨励賞」募集を11月から始めます。
 例年のように第4回「村川技術奨励賞」の募集を11月から開始します。締め切りは来年1月末です。 皆様奮ってご応募ください。また周りに適任者があればご推薦ください。詳細は事務局に問い合わせるか、当会のホームページの 「村川技術奨励賞」の項をご覧ください。前回までの一覧もあります。賞金一件60万円、3件。

・「第54回岡山県溶接技術競技会」入賞者表彰
 例年のように平成21年度の表彰が9/29,アーク溶接6名(参加12)、半自動溶接11名(参加33)岡山市の ホテルで行われ、山陽技術振興会賞を轄sc工業所の太田佳里さんに贈った。伊藤倉敷市長も授与、お祝いを述べた。平成22年には倉敷市の 三菱自動車工業で全国大会が行われるので、関係者には元気さが感じられた。

・2009.3月の決算をみる
 以前の合繊各社の’09年3月の決算を比較してみた。三菱レ以外は営業利益はプラスで面目を保ったが、 売上高営業利益率はクラレの7.8%以外は2%前後で冴えない。最も儲けている部門とその全売上高比率はクラレは化成品で60%,三菱レと東レは 炭素繊維で5%,12%,旭化成と帝人は医薬・医療で8%,13%。 特に目立つのは全体の利益にたいする儲かっている部門の利益額で、クラレは127%,帝人は138%。特に帝人はたつた 13%の売り上げで、全体利益の1.4倍の利益を上げている。医薬・医療会社の武田薬は利益率20%,テルモ18%でゆったりしている。 常々医薬・医療事業はR&Dに金がかかり、大変だと言われる。しかし、利益は開発費など全てを引いた後の利益であり、 こんなに利益が出るのに何の細工も無い。事業化は何をやっても難しいのなら、なぜこれを狙わないのか。 帝人の社長が今春の就任時挨拶でこの部門売り上げを5年間で倍にすると言ったのは至極当たり前である。自分の業種から脱皮できないでは 変革は起こらない。 

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