2010年1月1日 発信


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2010.10(Jan. 2010)
 
・明けましておめでとうございます
 昨年は経済も政治も混乱の 年でした。この逆境の中で、人材育成事業は予想以上の成果を挙げて3年目を終わりつつあります。山陽技術振興会は 今年から念願の公益社団法人認定を目指した作業に着手します。
 厳しい情勢は続きますが会員皆様のご協力で今年も 実りある年にしたいと思います。  

・技術交流会 1月26日(火) 1800〜2030 クラレ労働組合本部会館
 「パリの美術館」
   講師 松岡智子 教授(倉敷芸術科学大学 芸術学部)

 技術交流会では年一回位、技術でない話を聞き、人間の巾を広げたいと思い実行してきた。 松岡教授は児島虎次郎(大原美術館の西欧絵画の収集者)の研究者として有名です。最近山陽新聞の夕刊「一日一題」でルーブルなど パリの美術館についてエッセイを書かれ、フランスの美術館のあり方、文化の深さを感じました。新春のひと時を文化の薫り高いパリに 想いを馳せてください。後は恒例の先生を囲んでの交流会をお楽しみください。参加費3,000円

・品質工学フォーラム 1月16日(土) 1300〜1630 山技振事務所

 今年セミナー準備の最終回です。準備万全でセミナーに入ります。参加費1,000円 

・タグチメソッド(品質工学)入門セミナー 1月29日(金),30日(土), 2月27日(土)0900〜1700 倉敷商工会議所

 。今年で16回目、恒例のセミナーです。開発のやり方はいろいろありますが、自己流は結局「急がば回れ」を 思い出すだけです。この方法により明確な方向が見えてきます。どうしたら皆様に使ってもらえるかを考えて、この一年議論して きました。その成果の新テキスト、実験も落下傘からスマートボールに変えて、新構想でのセミナーです。現場実施には相談相手は 必要ですので複数人で参加されるのがベストです。受講料40,000円。

・品質工学フォーラム 12/13 参加者7名。
 セミナーのテキストは一新して田中さんが書き上げた。実験はスマートボールを使う方法を大西さんが考案、 細部を詰めることにした。講師は昨年同様4人とし、手続きをとる。
吉田組の吉田さんがコンクリートの打ち込み技術について 提案あり。不良工事の原因は技術的なことより、作業員の作業のやり方に問題あり。これを正すには教育、資格認定が最良との 意見になり、政府に意見を言う方法を探すことにした。<BR>
・特許相談 12/18 相談人4人
 須田弁理士による無料相談。予約3件、飛び込み1件。

・山技振サロン年末大交流会 12/16 参加者25名。
 久し振りの「くらぷーら」、不況の影響かやや少なめだが、この部屋にはいい人数だった。 しかし、産学、与野党の一言居士が集って議論に花が咲いた。来年への期待を込めて、高島さんの恒例の五本締めで打ち上げた。

・第5回「村川技術奨励賞」募集を11月から始めています。
 例年のように第5回「村川技術奨励賞」の募集を11月から開始しています。締め切りは来年1月末です。 科学、技術、産業の発展に資するものを皆様奮ってご応募ください。詳細は事務局に問い合わせるか、当会のホームページの 「村川技術奨励賞」の項をご覧ください。前回までの一覧もあります。賞金一件60万円、3件。

・もう一度「研究開発は金ではない」
 Dr R.Jiraから例年のようにクリスマスカードがきた。彼は有名なパラジゥム触媒によるエチレン からアセトアルデヒド合成(ヘキスト・ワッカー法)の発明者の一人である。彼らの論文が初めてAngew.Chem.に発表されて 今年は50年目の記念で、彼は発明と工業化の経緯を同じAngew.Chem.2009,9034にエッセイとして発表。詳しい発明経緯は 読んでいてわくわくする。その中の中段見出し「At that time, the Consortium did not have a gas chromatograph.」1957年 (昭和32年)当時、クラレにもクロマトは開発課に一台(他部門不使用)、研究には無く、手製で作っていたことを思い出した。金は無かったが、 彼らの発見から開発への集中力は見事である。

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