2010年6月1日 発信


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2010.03(Jun. 2010)
・技術交流会 7月2日(金)1800〜2030 クラレ労働組合本部會館
 「津山の洋学 者たち」−−宇田川家三代・箕作家一族を中心に−−
 下山純正(よしまさ)館長

 幕末から明治にかけては科学的にも開国、黎明期であった。中でも宇田川養庵は日本近代化学の祖と言われ、箕作阮甫は 医師であるが、語学に優れて米、ロとの外交交渉に立会い、多方面に活躍した。日本の科学の夜明けに津山の多くの人々が活躍し、これらの 試料を集めて今春「津山洋学資料館」が再開館した。岡山にこんな偉人がいたのかと真に感銘深い。2年前に「山陽技術雑誌」に高島征助さんが紹介して いるが、この度は下山館長に直接お話をうかがうことにした。何故津山にこのような英才が輩出したのかをじつくり考えたい。 参加費 3,000円。

・特許相談会(無料)6月18日(金)1000〜1630 山陽技術振興会事務所

 担当は須田英一弁理士。専門はメカトロ、情報処理がご専門ですが、何でも相談に応じられます。できれば、 予約してお越しください。

・山技振サロン 6月18日(金)1800〜2000 山陽技術振興会事務所

 具体的な事業計画(工場見学、技術交流会、セミナーなど)の提案をお願いします。参議院選も近づきましたので、技術振興 について政治は如何にあるべきか。面白い話何でも大歓迎、大勢ご参加ください。参加費1,000円。

・第65回通常総会 5/26 倉敷国際ホテル
・総会 参加38名、委任状40名。平成21年度事業、決算報告、三宅監事の監査報告あり、議決。 平成22年度の事業計画、公益法人化に着手、予算が報告され、議決。最後に理事の改選、18名重任、12名新任。監事1名の 新任が議決された。(約1時間10分)

・村川技術奨励賞の3件6名に賞状と賞金が贈られた。
・「マイクロ化学プロセスによる高性能触媒用ナノ粒子の開発」中崎義晃、谷澤祐二(梶@ナノ・キューブ・ジャパン) 藤井英司(岡山県工業技術センター)
・「酢の機能性を活用した新規な機能性食品の開発」 山下広美(岡山県立大学 保健福祉学部)
・「新しい緑化コンクリートブロックの作成技術」且原真木 (岡山大学資源植物科学研究所)、長谷川廣海(八王寺工業梶j

・講演会 中国電力 倉敷営業所 藤井正人所長による「電気事業の現状について」の講演、多角化する発電法と安定供給についての問題点を明確に 説明され、議論された。参加者49名。

・懇親会 受賞者、講師を囲んで、なごやかな懇親会が続いた。参加者43名。

・5/28に法務局に理事変更届けを提出した。

・山技振サロン 5/21 参加3名。
 総会の打ち合わせと事業計画。津山洋学資料館の下山館長、日本植生鰍ェ候補に上り、日時を詰めることにした。

・カーボンナノチューブの光と影 
 C60は1985年発見、早々と1996年にノーベル賞。カーボンナノチューブは1991年に飯島澄男氏により発見、もう20年も 前だ。彼は昨年文化勲章を授与され、ノーベル賞も近いと言われている。最近のNIMS NOW 2010.Vol.10No.3(物質・材料研究機構) に彼の意見あり。「二つの見方があるんですね。純粋なサイエンスの面白さについて言えば及第点かなと。研究者も多くなって、 これでドクターを取った人もずいぶんいる。その点で科学には貢献したことになる。ところが実用ということになると、残念ながら まだ儲かったという話は聞いたことがない。でも、材料ですから、しょせん役に立ってナンボなんですね」。彼の意見は続く、役に立つ ための開発は大学や独法では駄目、論文にならないから。材料化は皆で仲良くなんかではできない、一人で勝負しろ。
  リチウムイオン電池は旭化成の吉野彰氏により1983年発明、現在の携帯電話、ノートパソコンはこれ無しには考えられない。 両者の差は何か。今年7月27日夜、倉敷中央公民館で有隣会による吉野さんの講演あり、無料。成功するには理由あり、考えてください。  

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