山技振だより2010.06(10.Sep.)
2010年9月1日 発信


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2010.06(Sep. 2010)
・技振交流会 9月29日(水)1800〜2030 クラレ労働組合本部會館
「単層カーボンナノチューブ(SWCNT)/高分子複合体およびSWCNT単結晶
−構造制御と微細構造電子顕微鏡観察−」
内田哲也氏 (岡山大学大学院 自然科学研究科 機能分子科学)

汎用高分子材料の中に上手に機能性分子を入れて、機能性高分子複合体を作りたいとする試みは各種試みられている。 しかし、思うようには期待する複合体は実用化されていない。長年この研究を続けられている内田先生に複合体研究の現状と、 ご自分のやられているカーボンナノチューフについての最近の成果をお話いただく。これこそ夢の新材料になるはずである。 参加費3,000円。

・山技振サロン 9月17日(金)1800〜2000 山陽技術振興会事務所

 今年も前半がおわり、後半に入ります。実りの秋に相応しい事業企画を議論しましょう。 参加費1,000円。

・工場見学会予告 10月26日(火)1400〜1630 
  潟tジワラテクノアート 岡山市北区富吉2827-3 (岡山空港の南)

 潟tジワラテクノアートは昭和8年創業、技術と感性で日本の醸造食品の文化を支えてきた醸造用機械の トップメーカーです。かねてから希望していたのですが、この度OKをいただきました。ものづくりの実際と精神を 勉強したいと思います。詳しくは http://www.fujiwara-jp.com をご覧ください。 参加費3,000円。

・特許相談会 8/20 参加3件6名
・担当は中務弁理士。猛暑にもかかわらず、多数で熱心な相談が続いた。

・山技振サロン・夏の大交流会 8/20 参加者44名
・倉敷アイビースクエア。連日の真夏日の中、大勢が参加、盛り上がったが、楽団が喧しすぎて 前の人とでも大声の対話になり、やや会場に不満あり。新旧の会員が入り混じって、交流の実は上がった。

・平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(創意工夫功労者賞) 及び岡山県工業技術開発功労者表彰の候補者推薦
今年の大臣表彰推薦は3件6名で、遅くなったが8/27に県庁に持参した。知事表彰推薦はなし。

・第42回化学オリンピックの日本の成果は満足か
高校生の化学国際試験競争である。日本開催は初で、7月下旬に東京で開かれ、これまで最多の68の国と地域から 267人が参加。各国は4人で、理論と実験の合計点で争われ、日本は金2,銀2で今までの最高成績であったとマスコミに 囃し立てられた。 金は32人(12%),銀は58人(22%)なので、銀までなら上位1/3以内だ。天晴れだと思って金メダルの数を見ると、 中国4人で全員、韓国とタイが3人、金2人は日本、台北、チェコ、ハンガリー、USA,シンガポールである。実験の一位はロシヤ、 理論の一位はタイ。開催国(問題提出国)であることを考えると喜んでばかりはおれない成績である。それを措くとしても、 オリンピックであれだけ他国との比較をやったマスコミが、この度は日本の成績だけ書くだけなのは何故か。アジヤは発展途上どころか、 高校の化学教育では先進国で、日本の優位性は無いと言いたい。全成績があるので、(http://www.icho2010.org/en/results.html)とく とご覧あれ。岡山県は日本の最終選考に残った20名中にはない(広島は2名)。物理でも同じことがやられ、岡山県からは昨年始めて 朝日高から日本代表(5人)になり、銀メタルの成績でした。   

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