2016年3月10日 発信

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2015.12(Mar.2016)
訃報 (公社)山陽技術振興会会長 元(株)クラレ専務取締役 安井昭夫様は、平成28年2月9日逝去されました。享年86歳。謹んで故人のご冥福をお祈り致します。

 安井昭夫様の公益社団法人山陽技術振興会在任中の経過は次の通りです。
1999常任副会長に就任、2004第5代会長に就任、2005村川技術奨励賞創設 、人材育成事業開始、2007山陽人材育成講座開始、2013 安井会長が文部科学大臣表彰科学技術賞受賞、三木記念賞受賞、2016.2.9 ご逝去

 安井会長の急逝に伴い、山技振の活動にも様々な影響が生じますが、ご容赦下さい。
・山技振サロン 3月18日(金)  1800〜2000 山技振事務所  
 安井さん亡き後の本会の進め方について忌憚のない意見交換が出来ればと思っています。時間のある方は是非ご参加下さい。 参加費 1,000円。

・当会の主要行事の予定
・理事会:3月25日(金) 2015年度総括と2016年度計画、他 1730より倉敷商工会議所
・第71回総会 5月20日(金) 総会と村川技術奨励賞表彰 1500より 倉敷国際ホテル
 記念講演は、長年環境問題の記事を書かれ、特に水辺の環境で優れた見識を示されている山陽新聞社論説委員会の岡山一郎氏 を予定。最近の環境問題は、第二世代に入りつつある感じで、きれいにするばかりでなく、豊かな自然と共存するための行動が望まれている。長年の経験を踏まえて、これからの環境問題を話して頂きます。
演題「環境問題と地域づくり」山陽新聞社論説委員会副主幹 岡山一郎氏
・今年は、当会創立70周年の年です。恒例により記念式典を11月30日に倉敷国際ホテルで行います。過去5年間に優れた業績を挙げられた人に山陽技術賞を授与し、同時に記念講演も予定しています。優れた業績の発掘をお願いします。

・第11回「村川技術奨励賞」
 「村川技術奨励賞」の募集を11月より始め、1/30で4件の申請を受理した。昨年は5件、一昨年は7件。3月3日に審査会を開催し、今年の受賞者を決めた。理事会報告を経て、5月20日の総会で表彰する。

・会員各社の広告募集
 「山陽技術雑誌」は、会員各社の広告を募集しますのでよろしくお願いします。雑誌は毎年5月に発刊。350部は当会会員および当会と雑誌交換などがある企業、各種研究所、大学、国会図書館など約100所に発送します。

・天下のデュポンの選択
 2年前にクラレはデュポンの酢ビ・ポバール事業を600億円で買った。私の現役の頃は、この事業分野の最大のコンペティターであったデュポンが降りたのである。世界で初めて合成ゴムを開発し、ナイロンを工業化し、日本の絹産業をどん底に落とし入れた20世紀を代表する化学企業が、「こんな儲からん事業をいつまでもやってられない」というわけである。デュポンは、他の化学事業も次々に売り飛ばした。ちなみに、デュポンの「儲からん化学事業」の売上高利益率は8%である(日本を代表する大手化学企業のそれは2〜3%)。世界第3位の化学デュポンは化学を捨てて何をやるのか?デュポン社のHPを見ると、「食糧を安定供給するための科学の会社になる」と書いてある。現実には、遺伝子組換え作物と農薬とのさらなるコンビネーションを求めて、第二のグリーン・イノベーションを目指してダウケミカルとの合併まで実現し、世界のトップ企業に躍り出た。2040年の世界人口90億人に安全な食糧を供給出来る科学が出来るのか?

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