2017年6月1日 発信

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2017.03(Jun.2017)
・恒例夏の大交流会 8月18日(金)1830〜 於アイビースクエアー・ビアガーデン
 手帳に記入の上、奮ってご参加下さい。参加費@3800円

・H29年度第2回工場見学会:「ナカシマプロペラ玉島工場」6月23日(金)14:30〜(14:00玉島の森公園集合)
 2月に訪問した日本エアロフォージのすぐ傍にある舶用大型プロペラ工場である。日本の貿易の99.7%(重量ベース)は船舶、すなわちプロペラで支えられているのだ! 今月、申込み用紙を同封しますので奮ってご参加下さい。

・山技振サロン 6月16日(金)1800〜2000 当会事務所
 今年度計画の大筋は総会で承認され、具体案(技術交流会、工場見学会、その他の企画)を考える。新規事業についてもアンケート・面談結果などを勘案してこれから詰める。

・山陽技術振興会第72回通常総会 2017年5月23日(火)1500〜1900 於倉敷国際ホテル
(1)第72回通常総会:平成28年度事業・決算報告、平成29年度事業計画・予算
(2)第12回村川・難波技術奨励賞授賞式(3件9名)
  @「革新的放線菌酵素生産法の確立」裏地美杉(岡山県農林水産総合センター)、中東良太(長瀬ケムテックス)
  A「量産可能な最小径空圧人工筋肉の開発と次世代ロボットへの展開」脇元修一(岡山大学・郭-muscle)、鈴森康一、清板祝士、河野一俊(3名 郭-muscle)
  B「船舶用プロペラから発生するエネルギーロスを回収する省エネ装置の開発」岡田善久、片山健太、中ア正敏(3名 ナカシマプロペラ)
(3)記念講演会「美術と科学のランデブー」大原あかね氏((公財)大原美術館理事長)
(4)山陽技術振興会H29年度第1回理事会 1635〜1650 於倉敷国際ホテル
(5)懇親会(アリカンテにて) 津軽副会長の軽妙な開会挨拶に始まり、大原あかね様も前半参加して交流して頂き、途中、岡山大学脇元先生、ナカシマプロペラ片山様から村川・難波技術奨励賞受賞課題についての紹介などもあり、有意義に懇親を深めることが出来た。旭化成樺キ友様の大原美術館ARKO芸術家との交流エピソードを交えた閉会の辞があり、最後に恒例“段段良くなる三三七拍子”で締めた。参加者32名

・アンケート調査・企業面談
 山技振の事業見直しと会員の企業ニーズを探るために、浅原、山下、横溝さんの尽力により5月一杯を掛けて企業面談を実施してきた。結果を集約し、今後の運営に生かす。

・「北朝鮮の科学技術の基礎を創った人=李升基(ビニロンの共同発明者)」
 北朝鮮は29日朝、短距離弾道ミサイルを発射。ミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)内日本海に落下したとみられる。このところの北朝鮮の技術的進歩は目覚ましい。3週連続の短距離弾道ミサイル発射を受け、安倍晋三首相は北朝鮮を抑止するために「具体的な行動」を取ると表明。韓国の韓民求(ハンミング)国防相は、北朝鮮が韓国軍による「強力な処罰」を受けることになると述べた。トランプ米大統領はツイッターで、ミサイル発射は北朝鮮の友好国である中国に対して「非常に無礼」な行為だったと非難した。
 李升基(1905〜1996)は、日本統治時代の朝鮮の全羅南道潭陽郡生まれ、中央普通学校を経て松山高等学校理科甲類を1928年卒業、京都帝国大学工学部に進学し、京都帝国大学化学研究所では助教授を務めた。1939年には桜田一郎、川上博(大日本紡績)らとともにビニロンを合成し、世界で2番目の合成繊維を作成した。しかし戦時中の日本の軍事政策に協力しなかったために治安維持法により拘束され、終戦を迎えるまでとらわれの身となった。解放後は韓国へと渡り、ソウル大学校工科大学長(工学部長に相当)を務めるものの朝鮮戦争が勃発し、北朝鮮へと逃れた。その後は、北朝鮮でビナロン(金日成が命名、ビニロンの北朝鮮名)などの繊維工業の発展に尽くしたほか、1962年〜1990年には最高人民会議の代議員を務めた。1967年に寧辺原子力研究所が設立されると初代所長となり、核兵器開発にも携わるとともに多くの科学技術者を育てた。金日成の科学技術最高顧問としての信頼も厚く、こうした功績から死後、愛国烈士陵に祀られている。このように、北朝鮮の科学技術は、深いところでビニロンと繋がっていたのである。

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