2017年10月1日 発信

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2017.07(Oct.2017)
・[お願い]:山技振でも徐々にメールによる情報配信を増やして行きます。
 就きましては、御社の山技振会員(または役員)の方の氏名、連絡先、<メールアドレス>を教えて下さい。[メール送信先:sangisin@optic.or.jp]
・[新サービス]:競争的資金・補助金等に応募したい企業・個人に適宜情報提供します。
 送付先メールアドレスをお知らせ下さい。[メール送信先:sangisin@optic.or.jp]
・山技振サロン(兼企画委員会)10月20日(金) 1800〜2000 当会事務所
 工場見学会、11月技術交流会の具体案、新規事業企画、会員増強策、競争的資金・補助金、等々について討議します。話題の本、記事等を相互紹介します(参加費1,000円)。
・村川・難波技術奨励賞(募集11月〜1月):11月1日募集開始、3月審査会
・山陽技術雑誌原稿募集(募集11月〜3月):11月1日募集開始
・【重要】第2回理事会開催(11月16日(木)1800〜於倉敷商工会議所):予定メモ!
・【重要】年末大交流会(12月5日(火)1800〜 場所未定):予定メモ!
・平成29年度第3回施設見学会「オージー技研竃{社ショールーム&グランエリプス北長瀬」日時:10月24日(火)13:30〜16:00
 本社(岡山市海吉)およびグランエリプス北長瀬(岡山市北長瀬表町)[オージー技研潟Eエルネスサービス事業部運営。JR北長瀬駅徒歩3分]の2か所見学、会費:3,000円/人(会員外4,000円)。

・山技振サロン 9/15 参加5名 当会事務所
 10月工場見学会、11月技術交流会、11月理事会、12月年末大交流会、その他議論。
・H29第2回技術交流会:9月28日(木)1800〜2030「植物遺伝資源のもたらす豊かな生活」佐藤和広氏(岡山大学資源植物科学研究所教授)、参加者14名。
 北極圏での種子保存、チベットの大麦栽培と食、麦の健康効果、津波の跡地での麦栽培、味が長持ちするサッポロ黒ラベルの秘密、真備町での地ビールづくり支援など先生の広範な活動の一部を垣間見た。

江戸時代のアサガオ栽培ブームは岡山県“備中松山藩”が起源
 「遺伝とは何か」の知識が益々重要になって居るにも拘わらず、高校生物から「遺伝の法則」が外され、突然変異や多様性を理解する機会が減った。これを憂慮して日本遺伝学会主催市民向けセミナが開催された。「変わりものを探そう−多様性は生物の基本−」のテーマで立派な5人の先生(上記佐藤先生も講演)の講演が並んだ豪華セミナだった(項末に演題と講演者)が、台風接近の影響か市民の参加は低調で残念。この中のアサガオの講演が興味深かったので紹介する。 「不思議な形のアサガオたち」仁田坂英二(九州大学大学院理学研究院)がその講演です。 仁田坂先生は、子供の頃からアサガオが好きで好きでたまらず、とうとうアサガオの研究者になったという変わり者の先生である。熱帯アメリカ原産のアサガオは奈良時代に薬草として日本に輸入され、その後観賞用としても栽培されるようになった。その後の千年間はわずかな変異体の記録しかないが、江戸時代後期になり、ここ岡山県“備中松山藩”において、「動く遺伝子(トランスポゾン)」が活性化した絞り咲きのアサガオが見つかり、その珍しい花色から全国に広まったようである。その後、アサガオの自家受粉する性質とも相まって、「動く遺伝子(トランスポゾン)」によって誘発された数多くの色や形の変異体が見つかり、今から200年前の文化文政期にアサガオ栽培の大ブームが起った。驚くべきことに、その当時タネを結ばない形態変異を保存する方法が既に確立されており、現在まで保存されていることは驚きである。種なしアサガオをどうやって後世に伝えたのか、知りたい方は山技振に問い合わせを!100年前にメンデルの遺伝法則の検証に初めて用いられてアサガオの学術研究がスタートした。講演では、アサガオについて、江戸期の科学観も含めた歴史や研究について話があった。先生の持つアサガオのタネを希望者に分ける由だったので申込んだ。そのうち送って頂ける筈である。
1「遺伝の法則に導いた変わりものーメンデル」中村千春(龍谷大学農学部)
2「オオムギの変わりものと私たちの食卓」 佐藤和広(岡山大学資源植物科学研究所)
3「不思議な形のアサガオたち」仁田坂英二(九州大学大学院理学研究院)
4「昆虫の形づくりのしくみとその多様性」上田均(岡山大学大学院自然科学研究科)
5「日本マウスの大いなる旅路」城石俊彦(国立遺伝学研究所)

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