2019年2月1日 発信

Tel.(086)422-6655/Fax.(086)422-6656
sangisin@optic.or.jp
http://www.optic.or.jp/sangisin/

2018.11(Feb.2019)
 今年も岡山は穏やかな天気に恵まれた新年でした。十二支のなかで、「子」は種子が発芽時期を迎えた瞬間を意味し、「丑・寅・卯・辰・巳」と芽が徐々に育ち、「午」で転換点を迎え、「未・申・酉・戌」と結実し、最後の「亥」で地面に落ちた種が土中へ埋まり、次世代の生命へと繋がって行く。すなわち「亥」は、生命が収蔵された核を意味し、次へタスキを渡す大切な準備期間の由です。新たな年号に相応しい年かも知れません。2月は日数も少なく「逃げる」と言われます。3月は理事会です。理事の皆さん、予定表にご記入下さい。
◎山陽技術振興会第2回理事会平成31年3月19日(火)18:00〜倉敷商工会議所1F
・第74回山陽技術振興会総会 平成31年5月21日(火)15:00〜倉敷商工会議所(倉敷国際ホテルは、この期間、改装工事で全面休業のため会場変更)
・平成30年度第4回【技術交流会】平成31年2月5日(火)18:00〜20:30 講師:福本明氏(岡山商科大学経営学部特任教授・公益財団法人倉敷考古館非常勤学芸員)演題「吉備の弥生大首長墓〜楯築弥生墳丘墓から見える古代の吉備」
 新年恒例の文化講演です。ご期待下さい。
・岡山県の立入検査 平成31年2月14日(木)13:00〜 3年に一度の検査、課題山積。
・山技振サロン平成31年2月15日(金)1800〜2000山技振事務所参加費 1,000円。
・工場見学会 「潟Nラレ鶴海工場(活性炭生産拠点)」平成31年2月26日(火)14:00〜16:00
 潟Nラレは、一昨年1月にクラレケミカル鰍吸収合併し、昨年3月には活性炭世界最大手・米国カルゴン社を1200億円で買収、活性炭の日本トップから世界トップに躍り出た。両者の売上を合わせると800億円規模になり、「樹脂・フィルム」、「化学品」に次ぐクラレの第三の柱になる。鶴海工場は世界戦略を担っているのである。
・「村川・難波技術奨励賞」1月末締切で6件の応募あり。
 今回も粒揃いで激戦模様。2月に審査委員5名が書類審査し、3月上旬の審査委員会で合議決定する。
・「山陽技術雑誌」原稿募集開始および会員各社の広告募集
 例年通り会員の原稿を募集中。雑誌は会員相互の情報誌です。報文、紹介文、エッセイ何でも結構です。締切は2月末まで延長します。会員各社の広告も募集しますのでよろしく。「山陽技術雑誌」は4月発刊。350部は会員及び当会と雑誌交換のある企業、研究所、大学、国会図書館等100所に配布。
”猪突猛進を止める”=山極壽一先生の書初
 京都大学の山極壽一総長は昨年3月に大学PRイベント「京大起春風」【2018年3月17日、於おかやま未来ホール】のため岡山に来られ、番外編で岡大千葉元学長との対談があり、大変興味深く拝聴した。山極壽一先生はゴリラの研究者としては有名だが、なにゆえ京都大学の総長になったのだろうと不思議に思っていた。この対談で疑問は氷解した。発想も発言も深い思索に裏付けられた人間味にあふれ、アフリカで何年もゴリラと寝食を共にした人とは思えないヒューマニティーの持ち主と拝察し、いっぺんにファンになった。山極壽一先生が年初に書かれた言葉は「猪突猛進を止める」である。
【2019年 総長の一筆!】
 みなさま、新年明けましておめでとうございます。京都大学総長の山極壽一です。今年も新年の抱負を一筆したためました。「猪突猛進を止める」。猪と言えば「猪突猛進」と連想されるかもしれませんが、私はこの猪突猛進を止める、を合言葉にしたいと思います。昨今の大学改革の流れが強くなる中、今年が大学改革の本丸になるのではないかと思っています。しかし、京都大学はこの動きの中で我武者羅に走るのではなく、きちんと腰を据え、先を見て地道な改革をし、この激動の世の中でしっかりと自立し未来を支えていける人材を育てることを大きな目標にしなければなりません。そのためには、教職員一同心を一つにして、長い道のりをきちんと見据えな、しっかりした計画をたてていかなければならないと思います。昨年、本庶佑先生がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。これは科学研究費の増額や国際的な評価につながる、各界へ多大な影響を与える結果になりました。本庶先生の尽力もさることながら、教職員が一丸となって地道ながら進めてきた結果、結びついた大きな力であると私は考えます。また、私の任期は2年を割りましたので、この間にどれだけ次の世代にきちんと京都大学という大きな財産をつなげるかをもう一つの目標にしていきたいと思います。本年も、京都大学をどうぞよろしくお願いいたします。

sangisin@optic.or.jp