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・山技振人事異動(再掲)
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山技振事務局員の加賀直美さんが8月末退任、後任として松ア寿子さんが着任しました。
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・山技振サロン(兼企画会議) 当分休会します。 |
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・令和元年度第2回技術交流会日時:令和元年10月24日(木)18:00〜19:15講演会、19:30〜20:30講師を囲む交流会、場所:山陽技術振興会1F会議室、会費:3,000円/人(会員外もどうぞ)、定員:15名、演題「デジタル変革により様変わりしたモノづくりの世界観」、講師:久保博尚氏(前ナカシマプロペラ(株)理事・イノベーション室長)
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山陽技術振興会の会員で、舶用プロペラの世界トップシェアのナカシマプロペラ(株)で先月までイノベーション室長として活躍されていた久保博尚氏に、最近のデジタル変革で様変わりする我々の生活・企業・社会・世界のなかで何を希求すべきか、独特の見識と視点から解説と提言を頂く。久保さんは、大学院で航空宇宙学を修めた方で、優れた鳥の目と未来を見通す水晶玉を持って居られる。「ぼーっと生きてるんじゃねーよ!」・久保さんの警策を受けると貴方も脱皮出来るかも知れません。早めにお申し込み下さい。
詳しい案内は、こちら
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・岡山県知事表彰(岡山県工業技術開発功労者)は、10月5日(金) 山技振必着。【http://www.pref.okayama.jp/page/518911.html】
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企業や団体でこの道一筋の技術開発・人材開発に取り組んで来られた方々を推薦下さい。申請書は、A4用紙に2枚書くだけです。【http://www.pref.okayama.jp/page/518911.html】
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・令和元年度第2回工場見学会:日時9月26日(木)14:00~15:30、場所:渇ェ山製紙、参加者10名。
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珍しく女性4名が参加して華やかな会となった。操業112年の渇ェ山製紙の自慢は、「故紙100%」の紙を作っていることである。質疑応答には津川社長も参加され、活発な議論があり、予定時間を大幅にオーバーした。
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大学発ベンチャー“ぺプチドリーム”東証1部上場 株価5000~6000円 時価総額7000億円
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今年7月の有隣会の大原孫三郎・總一郎記念講演会は、東大教授菅裕明先生の講演「異端は認められた瞬間に先端に変わる」であった。演題も挑戦的であるが、講演についても先生は「私は、皆さんに敢えてレベルを下げることなくお話しします。やや難しいかもしれませんが、伝わるモノはちゃんと伝わると思います。」と断った上で、ペプチド医薬の研究開発の話をキチンとされた。このイブニング・レクチャーの前に先生は倉敷の高校生にショート・レクチャーをされた。このときも、「しっかり聞いて貰えば伝わると思います。」と講義レベルを落とすことなく話された由である。ペプチド医薬は巨大な酵素分子の部分表現であるが、各種アミノ酸からペプチドを合成する独自製作ロボット(?)が千手観音そっくりで、千の手が反応管を24時間シェイクする映像を見ていると時代は変わったと感じる。菅研究室には千手観音が何台もある由である。反応が終わると遠心機に移し、分離後上澄を自動採取し、ようやく人間の手による評価に移される。このペプチド合成・評価システムは、世界の10社超の製薬企業とアライアンスを組んでおり、ペプチド新薬の開発に役立っている。ペプチドは、古くから知られている天然・合成化合物医薬と最近発展している抗体医薬の中間の大きさで、いくつかの理由から、これまでは医薬品候補として注目されなかった。ペプチドリームは、@RNA触媒フレキシザイム、AFITシステム、BRAPIDディスプレイの3技術をPDPS(Peptide Discovery Platform System)と呼ぶ特許ポートフォリオを構築し、特殊ペプチドの医薬品候補としての価値を画期的に高めた。この技術の発明者でペプチドリームの創始者でもある菅裕明先生は、岡山市出身で、中学時代からエレキギターに熱中し、高校ではバンドを組んでいたらしい。今でもバファローの自宅でエレキギターを弾くのが無上の楽しみという学者としては異端児である。古いギターのコレクターでもある。先生は、岡山大学工学部に入り、有機合成の鳥居先生の下で化学に目覚め、修士の途中で休学してスイスに留学し、一年後に戻って修士を卒業する。その後は、米国MITの正宗先生に手紙を書き生物有機化学の道に進むこととなる。MITで博士号をとり、バッファロー大学化学科のテニュア准教授のポストを得て、ここでRNA触媒のフレキシザイムを発見し、ペプチド研究に集中する決断をする。現在の東大理学部菅研究室は、外国人の多い約40人の大所帯であるが、全メンバーの研究費だけでなく、生活費まで面倒見ているという。ペプチドのお陰である。【KAJIX】
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