2020年4月1日 発信

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2020.1(Apr.2020)
 新年度がスタートしました。毎年4月は新たな気持ちで未来への希望を抱いて迎えるのですが、今年の春はいつもと違います。日本列島が、世界中が新型コロナウイルスで大混乱しています。学校は休校、卒業式はなく、このまま行くと入学式、入社式、プロ野球の開幕もいつ出来るのか不安です。経済も大変です。長く生きて来たなかで最も記憶に残る歳になることでしょう。山技振にとっても厳しい船出ですが一層のご支援をお願いします。
・山陽技術振興会令和2年度第1回理事会令和2年5月26日(火)14:00~ 倉敷商工会議所
 今回は、総会に先立ち第一回理事会[役員人事]を開催します。今年は役員改選期です。
・山陽技術振興会第75回通常総会 日時:令和2年5月26日(火)15:00〜16:00〜19:00、場所:倉敷商工会議所
 (1)総会15:00~16:00、(2)村川・難波技術奨励賞表彰式、(3)記念講演:「丸五グループ100年の歩み〜もっと愛される100年へ〜」、講師:岡本卓郎氏(丸五ゴム工業椛纒\取締役副社長)、(4)交流会
【上記の理事会、総会とも、閉鎖中の商工会議所が再開されることが開催条件です】
・「山技振サロン」「技術交流会」「工場見学会」は新型コロナが収まるまで延期
・第15回村川・難波技術奨励賞:審査委員会は3月12日(木)18:00〜 山技振にて
 2月書類審査、3月審査委員会で合議決定。授賞課題2件は理事会の承認を経て応募者に通知、5月総会で授賞式。。審査委員 亀山嘉正(岡山県立大学名誉教授)、横溝精一((公財)中国地方地域総合研究センター)、多田昌哉(JFEスチール樺m的財産部)、山下節生(山技振理事)、梶谷浩一(山技振事務局長)。
・山陽技術振興会平成31年度第2回理事会令和2年3月24日(火)18:00~ 於山陽技術振興会会議室
 開催3日前に岡山県でも新型コロナ感染者が発生、一瞬開催中止を考えたが、感染者はスペイン旅行帰りで感染源は岡山県外と判断されるので開催決定。会議室の窓を開放、出席者はマスク着用、椅子を離して着席、短時間で終了。疑問質問意見は、後刻電話・メールで連絡することとする。出席理事14名、幹事2名でぎりぎり成立。会長職務執行報告、総会提出予定議案について審議。第1号議案「平成31年度事業報告」、第2号議案「平成31度収支決算報告」、第3号議案「令和2年度活動方針と事業計画」、第4号議案「令和2年度収支予算」、第5号議案「役員改選」、第6号議案「定款一部改訂」、全て承認。
・山陽技術雑誌Vol.68:原稿9件と広告の入稿完了、ササベ印刷にて印刷中。
・「山技振サロン」、「技術交流会」「工場見学会」は新型コロナが収まるまで延期。
病害虫が国民生命に重大な影響を及ぼした事例
 (1)1840年代、アメリカからアイルランドにジャガイモ疫病が侵入・蔓延。アイルランドは農地の40%が主食ジャガイモ農場であったためジャガイモ大飢饉が起り、100万人が餓死し、200万人が難民として国外に移住、米国に逃れた難民の末裔が第35代アメリカ合衆国大統領J.F.ケネディである。
 (2)1732年(江戸時代)に日本で水稲害虫ウンカが大量発生した。当時は防除技術がなく、水稲に甚大被害が出て「享保の飢饉」(飢餓265万人、餓死1万2千〜数十万人?)という歴史的一大事となった。8代将軍吉宗は、死者の慰霊と悪病退散を祈願して隅田川花火大会を開始した。京都祇園祭も869年猛威を振るった疫病退散を祈願したのが起源である。
 (3)石弘之さん:『地球環境報告』(1988)の著者は環境史研究者であるが『感染症の世界史』(2005)の著者でもある。動植物に関わる歴史上の大規模病虫害・感染症は、環境変化がきっかけで起こっているという。石弘之さんへの最新インタービュー記事を紹介する。
【KADOKAWA文芸WEBマガジン2020年3月13日】
 WHOのパンデミック宣言は過去5回あり、2勝3敗で「外れ」の方が多い。そのトラウマが今回の新型コロナウイルス肺炎のパンデミック宣言を遅らせたとの見方がある。ウイルスの目的は人を苦しめることではなく、自分の子孫を出来るだけ多くの残すことである。そのため、免疫や薬剤の攻撃をかわすために遺伝子を変幻自在に変える。風邪のライノウイルスは110もの亜型が出来ている。新型コロナウイルスもすでにS型とL型の2種がある。人類対ウイルス戦は2勝8敗で、2勝は天然痘とポリオである。過去、人類は多くの天敵に狙われたが、最後に残った天敵が「自動車」と「ウイルス」である。毎年世界で135万人が交通事故で死亡している。季節性インフルエンザ(ウイルス)だけで、毎年世界で30〜65万人が命を落としている。現在アメリカは流行中で、すでに推定3万人の死者が出たと発表されている。
 石さんは言う「地球上には人類だけがすんでいるのではなく、数多くの生物が互いに競い合い、また協力し合って生きて居ます。ウイルスもそのひとつで、高度3000メートルの上空や海の中にも驚異的な量のウイルスが居る様です。なかには海の生態系に欠かせないものもいます。ウイルスが母親のお腹の中で胎児を守っている事も分かってきています。子供の頃にウイルスに感染すると免疫システムが発達することもあります。人間の世界でも迷惑なヤツがいるように、ウイルスの中にもいるのです。」【KAJIX】

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