2020年11月1日 発信

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sangisin@optic.or.jp
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2020.8(Nov.2020)
・[競争的資金・補助金情報】希望者はメールアドレスを連絡下さい。[sangisin@optic.or.jp]

・山技振サロン年末大交流会中止
 12月前半に開催すべくぎりぎりまで悩みましたが、人数が多いこと、密になりがちなこと、参加者の年齢、岡山県感染者の漸増傾向、などを勘案して忘年会を見送りとしました。
・「村川技術奨励賞」(名称変更)募集開始
 第16回「村川技術奨励賞」の募集を11月から開始、締切は来年1月末。科学、技術、産業の発展に資するものを奮って応募するよう周囲の方にPRして下さい。詳細は当会に問い合わせるか、当会ホームページの「村川技術奨励賞」の項参照。最近の受賞一覧も掲載。賞金10万円(基金枯渇のため)を3件に贈呈予定。
・「山陽技術雑誌Vol.69」原稿募集開始:例年通り原稿を募集
 本誌は技術雑誌であると同時に会員相互の情報誌で、論文、紹介文、エッセイ何でも結構です。締切は1月末。各社広告も募集します。「山陽技術雑誌」は毎年5月350部発行、当会会員・広告主および当会と雑誌交換がある企業・研究所・大学・国会図書館など約100ヶ所に発送。
・岡山県児童生徒発明工夫展・科学の夢絵画展
 11/9(月)審査会(於岡山県産業振興財団)、12/4(金)表彰式(岡山県国際交流センター)山技振会長賞を2人に授与予定。
・ロボカップジュニア2020岡山ブロック大会 in ライフパーク倉敷 2020.12.20(日)開催予定
 当会会長特別賞の賞状と記念品を1名に授与する予定。
・岡山理科大学第20回OUSフォーラム2020
 オンライン開催11月24日〜30日  http://renkei.office.ous.ac.jp/forum
20年間休みなく継続しているのは立派。
・川崎医科大学KMSメディカル・アーク2021 with MTO
  【オンラインにて実施】:開催2021年2月10日(水)12:00~16:00(山陽技術振興会後援)

・岡山県知事表彰(岡山県工業技術開発功労者締切
 10月8日(木) に岡山県産業振興課に2件提出。

コロナ禍における特許出願
 山陽技術振興会設立の趣旨の一つは、「地方の情報力不足」を補うことであり、特許情報も重要な技術情報源であることから、岡山県下二か所の「特許閲覧所」のひとつに指定されたことは意義深いことであった。「特許閲覧所」の看板は、2年前まで山陽技術振興会の階段下に掲げられていたが、改築工事の際に撤去し、今は歴史記念品として私の戸棚にしまってある。岡山の企業OBの方からは、「山陽技術振興会の特許閲覧所は良く利用させてもらった。大変ありがたかった。」との声を何人かから聞いた。特許公報が紙冊子からCDに変わり、さらにネット上の電子公報(有償)になり、ついに無料開放になったので「特許閲覧所」は自然消滅した。
 コロナ禍でリモート作業が増えていることから企業の特許出願は増加しているのではないかと考えて調べて見た。日本では今年に入って顕著な減少が続いており、回復の兆候はない。これに対し、アメリカは3月、4月に減少したが5月には昨年同水準まで回復している。中国は2月に落ち込んだものの3月にはプラスに転じ、5月はプラス23.4%の大幅増となっている。ちなみに、中国は、2019年に特許出願件数でアメリカを抜き世界トップに躍り出たばかりである。いまの中国には研究開発の面でも勢いがある。日本の産学官の研究開発力低下が様々な場面で顔を出すもののようで、切歯扼腕することが多い。
 学術会議問題に付随して報道されている中国の「千人計画」は、世界の英知を破格の待遇で中国に集める中国政府のプログラムで、科学技術分野における中国の躍進を象徴するものである。文科省の政策研究所によると、中国の研究開発予算は、2016年には45兆円に達し、10年で3倍に増えたことになり、この間18兆円前後で足踏みしている日本を軽々と追い越し、2倍以上に達し、51兆円の米国に肉薄した。2020年の現在は、米国を大きく上回っているものと思われる。研究の質の面でも中国の躍進は目覚ましく、「論文引用数」は2006年までの3年間は世界5位だったが、十年後の2016年までの3年間は米国に次ぐ世界第2位に躍進した。一方日本は同時期に4位から10位に後退した。【kajix】

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