2021年5月1日 発信

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2021.2(May.2021)
 一昨年の5月は、新しい年号がスタートした月で、日本中が「令和」という清新な年号になにかしら希望のようなものを感じたものであった。それに伴い、「Special Golden Week」の10連休があり、「山技振たより5月号」は前倒しで発行した。昨年は様変わりして日本中が「Silent Week」になり、5月に予定していた第75回通常総会は書面開催となった。そのため記念講演「丸五グループ100年の歩み〜もっと愛される100年へ〜」、講師:岡本卓郎氏(丸五ゴム工業梶jが一年持ち越しとなった。今年も新型コロナ感染症の世界的流行は収まらず、日本でも京阪神や東京などに三度目の緊急事態宣言が出され、大阪は医療崩壊ともいうべき厳しい状況になっている。岡山県でも4月に入って感染拡大傾向に入り、毎日30〜50〜90人の感染者が報告され、4月合計は千人を超えて月別感染者数で1月を抜いて過去最高になった。この状況を受けて、岡山県知事はメッセージを発表した。「感染が急速に拡大しており、本県はステージVに移行しました。ゴールデンウイークに向けて県民の皆さんの健康と生活を守るため、県民や事業者の皆さんに特措法に基づく要請を行うことになりました。特にお願いしたい点は次の3点です【1.2.3.】。さらに、岡山県は岡山県全域を対象に4月26日(月)〜5月16日(日)の間「新型コロナウイルス変異株への緊急対策」を発表した。  このような状況に鑑み、5月20日(木)に開催予定だった第76回通常総会は昨年同様「書面開催」とします。記念講演(講師:岡本卓郎氏(丸五ゴム工業椛纒\取締役会長))は次の機会に持ち越します。まことに申し訳ありません。
5月20日(木)に予定していた令和3年度第1回理事会、第76回通常総会は、「書面会議」とします。
5月20日を目途に、全会員に議案書を送付し、5月末までに議案ごとの賛否を葉書で投票して頂きます。
・山陽技術雑誌Vol.69
 原稿9件と広告の入稿完了、初校・最終校完了、ササベ印刷にて印刷中、14日納品。
・第76回通常総会議案書
 ササベ印刷にて印刷中、14日納品。
・「山技振サロン」「技術交流会」「工場見学会」は新型コロナが収まるまで当面延期。
・令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「創意工夫功労者賞」並びに岡山県工業技術開発功労者表彰(岡山県知事表彰)日時:令和3年4月19日(月)14:30~、場所:テクノサポート岡山大会議室にて表彰伝達式・表彰式を開催、新型コロナ対策のため出席者を限定し、表彰状・副賞が受賞者に授与された。一人一人アクリル板で仕切られた受賞者からヒトコト・スピーチがあり、これが大変素晴らしいもので印象に残った。
 *文部科学大臣表彰「創意工夫功労者賞」(山技振入賞1件/申請6件、岡山県計入賞3件)、(1)「ロール剥離故障防止の為の最適ガイド形状の改善」菅田浩一、田中朝仁、松原一喜(JFEスチール叶シ日本製鉄所倉敷地区設備部)
 *岡山県工業技術開発功労者表彰(岡山県知事表彰)(山技振入賞2件/申請3件、岡山県計入賞6件)(1)「 事業所内グループ会社を繋ぐ熱再利用ライン新設による画期的省エネ技術の開発[加熱蒸気量3割削減、発電量104kWアップの実現]」黒田知宏(DOWAエレクトロニクス岡山)、山本貴裕(DOWAテクノロジー叶シ部生産技術センター)、 臼杵潤一(エコシステム岡山 )(2)「高効率および低振動を両立したチップレーキプロペラの開発」岡崎全伯(ナカシマプロペラ潟vロペラ・ESD設計部)
「言葉がヒトにもたらした世界」
 「言の葉協会」なる一般社団法人が京都にあり、全国の小中高校生から800字の文章を募集し、年一回「言の葉大賞授賞式」を開催する。Concept Bookには、若者らしい生き生きした作品が並んでいる。掲記演題は京大山極壽一総長(当時)の授賞式での講演である。山極は京大霊長類研究グループで初めてゴリラに取組み、ニホンザルやチンパンジーとは異なる社会・文化を発見し、アフリカ各地でゴリラの社会や生態調査を行い、初期人類の社会の復元を試みている。コンゴでゴリラと人の共生を目指すポレポレ募金の活動にも参加している。人類の進化の過程で受け継いだコミュニケーションの特性や現代の人類が抱える課題についてゴリラ研究者からの提言は極めて深いものがある。系統樹によると霊長類は300種くらいあり、その中でゴリラは「ヒト科」に属し、三千万年前にサルと分かれたものである。ゴリラはヒトの仲間であって、サルの仲間ではないのである。では、ヒトとゴリラの違いは何か、「脳の大きさ(3倍)」である。「脳を大きくした要因は何か?」いろいろと調べた結果、最もきれいな相関を示したのは「集団の大きさ」であった。日々暮らす仲間の数が多くなればなるほど脳は大きくならざるをえなかったという。化石で残っている人類の頭骨から脳の大きさを算出し、集団の大きさを推定してみると、ゴリラ並みの脳の時代には10〜20人の集団で暮らしていたと推測される。二百万年前、脳が六百ccを超えると30人くらいの集団になり、脳がどんどん大きくなると五十人、百人の集団になり、現代人の千五百ccの脳は百五十人という集団規模になる。脳が大きくなった結果として言葉が生まれたのである。ゴリラの集団規模10〜15人は、サッカーやラグビーチームの人数である。一目で顔の分かるクラスの人数は30〜50人、150人は人生経験豊富な大人の「信頼できる仲間」の最大数(限界)という。さもありなん![kajix]

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