2021年6月1日 発信

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2021.3(Jun.2021)
 
・近未来はすべて未定
 例年だと6月の山技振たよりには「恒例夏の大交流会」(8月、於アイビースクエアー・ビアガーデン)、「第1回技術交流会」、「山技振サロン」の予告を掲載するのであるが、今年も新型コロナウイルスのために、すべての予定が立てられない状況にある。近未来すら見通せない状況というものは歯がゆいものである。
・山陽技術振興会第76回通常総会
 令和3年(2021)5月20日(木)15:00〜17:00、於倉敷商工会議所開催予定であったが、新型コロナによる感染防止、その他のため、集会は中止、書面による総会とし、葉書による議案承認投票を実施:(1)令和2年度事業報告、(2)決算報告、(3)令和3年度事業計画、(4)予算、(5)役員一部改選、(6)研修室資産取得資金の凍結一時解除(理事会の承認を要す) 会員79に送付、5月31日現在66の返信を受理、全員「承認」。
・記念講演
「丸五グループの100年〜より愛される100年へ〜」岡本卓郎氏(丸五ゴム工業渇長)を予定し、岡本様にも準備を進めて頂いたが、残念ながら来年に持越しとしたい。
・令和3年度第1回理事会
 令和3年(2021)5月20日(木)の総会直前に開催する予定であったが、書面総会に変更したことに伴い理事会も書面開催とする。5月31日の総会決議を受けて理事監事全員にメールを発信し、メールで回答を得る「電磁的方法」で開催する。6月10日の理事会決議を経て、県知事報告、法務局申請・登録、等の所定の手続きを進める。
議題1.役員人事;総会議案書記載内容からさらに変更があったので理事会として追認する。
議題2.研修室資産取得資金の凍結一時解除の理事会承認(人材育成事業は、リモート講義の拡大に努めているが、依然としてコロナ禍の影響で先行き不透明。一方、固定費として研修室賃貸料、人件費、その他があり、昨年度も資金運用面で不安な一時期があったことから「研修室資産取得資金の凍結一時解除(期間は令和3年度)」の措置を講じたい。これについて理事会の承認を得る必要がある。【定款第32条第2項】)
・第17回村川・難波技術奨励賞授賞
 今年度は該当なし、次回は多くの応募を期待する。 
・山陽人材育成会総会(リモート開催) 令和3年6月3日(木)13:30〜15:30
“ジャックと豆の木”とバイオマス発電と木造超高層ビル計画(地上70階・高さ350m)
 お母さんと二人暮らしの貧しいジャックは乳が出なくなった乳牛を売りに行く途中、不思議なおじいさんと出会い、牛を豆5粒と交換します。家に帰るとお母さんは怒って豆を庭に投げ捨てます。豆は一夜にして雲に届くまでに成長し、ジャックは豆の木を登って雲の上に行き人食い大男に出会い、様々なドラマが展開します。この話は、空中窒素を自ら固定化肥料にして急成長するマメ科植物であることがミソです。
最近研究資金を獲得したA先生の研究課題は「早生樹アカシアのゲノム編集新技術の開発とバイオマス発電への利用」というもので、アカシアはマメ科植物のため成長が早く、5年で直径50cmに生長するのでカーボンニュートラルのバイオマス発電燃料として極めて有望というものである。安井昭夫前々会長は、様々な団体・会社に関わり、机の中に名刺箱がいくつも残っている。この中に真庭バイオケミカル滑ト査役の名刺もある。6年前の山技振総会で銘建工業樺島浩一郎社長の講演「木質バイオマスを活かした真庭地域の活性化」があり、終了後に安井・中島のツーショット写真を撮った覚えがある。今や銘建工業を中核とする真庭バイオマスタウンは日本の木質バイオマス利用のリーダーである。中島浩一郎社長が推進しているCLTは、新しい建築材料ともいうべき木質多機能材料であり、これをきっかけに様々な用途展開の波が世界的に巻き起こっている。隈研吾さんを巻き込んでCLTを使った隈研吾氏監修【CLT PARK HARUMI】蒜山―晴海プロジェクトGREENable HIRUZENが東京晴海展示会場から蒜山に移される様子はヒルゼン高原センター・ジョイフルパークで見ることが出来る【7月公開予定!】。
住友林業では、創立350年(住友の創業は1961年元禄4年の別子銅山)を迎える2041年(今から20年後)に高さ350m地上70階の木造超高層建築を東京に建設する構想を発表した。他のプロジェクトを後回しにしてW350計画に技術者をつぎ込んでいる様子で本気度が窺われる。30、100、200mと段階的に木造ビルの建設を予定しており、既に筑波研究所の新研究棟(15.3m)が木造で完成している。住友林業のW350計画は、350mの木造超高層ビルを作ることだけが目標ではなく、『木の価値を高める技術で世界一の存在になる』という大きな目標であり、研究所では植林技術・材料製造技術・建築技術・住まいの建築技術などを包括的に研究する。木にこだわる理由は、基本的にCO2と水から光合成によって作られているものであり、唯一再生可能な自然素材であることである。木造超高層ビルの完成イメージ図を見ると、上層階のベランダにも緑の木が数多く見える。根はどこに生えるのか?水をやっても大丈夫なのか、火事になったらどうなるのか、など気になることが山ほどある。住友林業は、1000を超える問題課題をこれから一つ一つ解決して行く積りなのだそうだ。頑張れ!【kajix】

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