「おかやまIT経営力大賞」実行委員会

令和元年度「おかやまIT経営力大賞」記念フォーラム

令和元年11月21日(木)、山陽新聞社 さん太ホールにて、「岡山情報化セミナー」の第2部として「おかやまIT経営力大賞」記念フォーラムを執り行ない、表彰式では受賞者に表彰楯が贈られました。


記念フォーラム

表彰式

受賞者に、「おかやまIT経営力大賞」実行委員会副会長 松田 久より表彰楯が授与されました。


表彰式


表彰式 表彰式

審査講評

審査講評

審査委員長の阿部 匡伸より、
「応募について多彩な業種が応募頂いた点。また、個々の応募企業様についての審査講評」を頂きました。

受賞者紹介

 大賞

◆丸五ゴム工業株式会社 倉敷市
業種:自動車部品製造・販売

丸五ゴム工業株式会社 丸五ゴム工業株式会社

【受賞内容のポイント】

自動車用ゴム部品・樹脂部品を開発・製造・販売。
自社独自のIoTを開発し、生産状況を見える化を行う事にした。
製造設備の保全に関しては、職員のマンパワーに頼っているのが現状である。
しかし人間の目視による点検では、部品の破損や損耗など設備の異常を事前に検知することが極めて困難であるため故障に対する予防措置を講ずることができず、結果として当該設備の稼働中に故障が発生することを防ぐことができていない。
そのため、一旦故障が発生すると生産はストップし、必然的に生産数は減少する。
また、故障が発生した後での修理の場合、損傷個所だけでなくその他の部分への影響も考慮しなければならないため、当該設備が再稼働するまでに長時間を要することが少なくない。
今回の研究開発は、生産状況の見える化に加え、マシントラブルに起因する生産ストップによる生産数量の減少、製品の品質不良の発生を最小限に食い止め、製品の品質及び生産数量の安定化を図った。

 優秀賞(五十音順)

◆加茂繊維株式会社 津山市
業種:ニット製肌着製造・販売

加茂繊維株式会社 加茂繊維株式会社

【受賞内容のポイント】

繊維素材・製品、企画・開発・製造・販売メーカー。
大手アパレルメーカーの協力工場として創業。
その後、経営資源を活用してアウター等のファッションブランドを展開。
その後、独自素材“着る岩盤浴”BSファインを開発し、国や県の補助事業を経て直販体制を築きリピート通信販売を全国に展開。
新規顧客数が年間10万人以上あり、累計50万人を超え急増する中、基幹システムの改善が課題となり取り組んだ。
特にリピート通販に欠かすことのできない課題@CPM顧客ランクの自動化、A顧客データの活用、B販促活動の分析共有、C販売機会損失の削減のための在庫状況の見える化D生産計画への反映、EECサイトと在庫連携F各部門間の情報共有等の改善が必要となり3社の既存システムの機能評価と上記課題解決のためのカスタマイズの可否について検討し、システム選定とカスタマイズを実施し上記課題をクリアした。
その結果、売上、新規顧客獲得等で対前年約150%以上の成果を達成。
特に既存顧客に対する販促活動のスピードや応対品質の向上、従来は半日以上かかっていた施策分析やセグメント別の顧客抽出業務はわずか30分程度に改善でき、かつECサイトとの在庫連携、在庫システム、帳票クリエイターによる伝票並びに出荷方式が配送業務に多大な貢献をし、出荷ミスが激減、返品率に至っては2%以下をキープするなど、多大な成果が得られる結果となった。

◆キミセ醤油株式会社 岡山市南区
業種:調味料製造業

キミセ醤油株式会社 キミセ醤油株式会社

【受賞内容のポイント】

「お手頃でありながら少しだけ贅沢な逸品をご家庭に」を合言葉に、慶應2年創業の麹から醤油に至るまでの工程を一貫して製造している数少ない老舗の醤油メーカー。
今冬より、大豆を良質な国産丸大豆に全量切り替えるなど、常にチャンレンジを続けている。
中国・四国地方(一部を除く)においては、営業エリア約400地区を、約35人の自社営業担当者が月1回のペースで直接ご訪問して、新鮮な醤油や醤油加工品をお届けしている。
働き方改革の一環として、現場での活動時間を減らすことなく、営業担当者の退社時間を少しでも早めたいという思いと、翌日訪問先への電話でのアポ取り業務に、基幹システムの情報をもっと活用したいという思いから、業務効率化で活用を進めていたRPA(ロボットによる業務自動化)ツールを最大限利用して、お客様ごとに「ご連絡必要度」という新しい指標を自動計算のうえ、地区ごとの「お客様一覧」リストに反映する仕組みを構築。
これにより「お声掛け忘れ」がなくなり、訪問をお待ちのお客様に確実にご連絡ができる仕組みを作った。
リストの活用により、電話で1件のアポイントを得るための平均時間が2.6分短縮、それに伴いアポ取り業務時間が約34分短縮するなど、着実に成果に繋がっているとともに、社内の情報共有・連携が促進され、さらに最先端IT利活用により、従業員のモチベーションも向上している。

 先進技術特別賞

◆岡山大学病院 薬剤部 岡山市北区
業種:病院

岡山大学病院 薬剤部

【受賞内容のポイント】

木村情報技術株式会社との産学連携によって、AI(人工知能)搭載型医薬品情報提供システム「aiPharma(アイファルマ)」を共同開発し、本邦で初めてAIを薬剤師の業務に実装した。
アイファルマは、医薬品に関する院内の過去の問い合わせ事例や一般的な医薬品情報及びFAQに対して、自然言語認識AIを用いて、話ことばで検索が可能なシステムである。
AIを用いることで、検索をよりスムーズにし、欲しい情報をより迅速にアクセスできるシステムとなっている。
医薬品情報の収集を効率化し、時間を短縮することで、業務負担の軽減に貢献している。
結果的に、医療サービスの質向上につながっているものと考えられる。
また、従来把握することの難しかった、情報ニーズの把握ができるようになったことで、ニーズに見合った情報提供体制を構築や強化ができる。
本システムは、独自サーバを持たない方式で運用できる点が従来の医薬品関連システムと異なる点であり、それ故に汎用性が高く、他の病院や診療所、薬局でも導入しやすいシステムとなっている。
即ち、これまで、施設間で共有することが難しかった情報の交換も可能にできるシステムである。

 チャレンジ特別賞(五十音順)

◆株式会社化繊ノズル製作所 井原市
業種:ノズル製造・金属加工業

株式会社化繊ノズル製作所

【受賞内容のポイント】

製造業。
20年来使用していたオフオンを脱却し、2014年から基幹システム「KACOS(カコス)」の運用をスタートした。
これまで職人の感と経験に基づいていた工程管理を標準化してシステムにした事により、各工程の工期が短縮され、売上と利益が向上した。
また、15年から導入した営業支援システム「NICE営業物語」では、営業活動が見える化された事で案件フォローが迅速に実施できるようになった。
これらシステムを活用した結果、製造と販売の活発な意見交換がされるようになり、受注拡大する事ができた。
本システムは16年からインドネシアの子会社でも運用をスタートして定着している。

◆ユアサシステム機器株式会社 岡山市北区
業種:耐久試験機・省力機器製造

ユアサシステム機器株式会社

【受賞内容のポイント】

顧客管理ソフト「セールスフォース」の導入による、顧客情報の一元管理と全社共有できるシステムの構築。
これまで個人管理や、部署管理となっていたデータをセールスフォースを使用し、全社内で共有することによって、客先対応のスピードアップを図るとともに、営業や業務、技術部と連携したフォローアップ体制を築いた。
商談情報の見える化により、商談管理や商談状況の共有に要する手間が大幅に低減、それにより確度が低いと思われる案件に対しても商談管理を行う工数が捻出できるようになった。
導入前は過去の受注履歴が見られなかったため、毎月のレビューができず、受注量にムラがあった。
導入後は、過去の受注履歴と比較し、目標値を設定しているので、一か月あたりの受注量の安定に繋がった。

◆株式会社WORK SMILE LABO 岡山市南区
業種:ワークスタイル提案

株式会社WORK SMILE LABO

【受賞内容のポイント】

斜陽産業である事務機業界で、従来の営業手法から脱却するために売るもの(商品)×売り方(訪問販売)を一新し、売るもの(ノウハウ働き方)×売り方(来社体験型)へ大きくイノベーションを起こし、ライブオフィス事業「ワクスマ」(ワークスマイルラボの略:働く笑顔の研究所)をスタート。
まずは自社の働く環境の改革に着手し、経営課題の解決に向け、まずはICT化を始めた。
その中の一つが「テレワーク」。
実際に始めてみると、業務に集中することができ、生産性(処理件数)は飛躍的に伸びた。
テレワーク、モバイルワーク、サテライトオフィス勤務を活用し、ICTを活用した生産性向上を行っている。
こういった取り組み一つ一つが実を結び、売上は131%、粗利は137%、採用力の向上、従業員満足度の向上など、当時抱えていた経営課題の解決にもつながった。
特にテレワークは採用や雇用の継続に効果が高いため関心が高まっていることと、導入運用のノウハウが提供できる点が、他社との差別化になっている。

地域貢献賞

◆クラカアグリ株式会社 倉敷市
業種:農産物の生産・販売

クラカアグリ株式会社

【受賞内容のポイント】

クラカグループの新規事業として2016年10月に会社を設立し、加工・業務用露地栽培に特化した契約栽培により安全・安心な農産物を安定的に定量出荷し、契約取引を実践することで農業所得の確保、経営の安定化に繋げている。
農地について総社市清音を中心に矢掛町、倉敷市矢部、倉敷市真備町市場の4地区で賃借しており、圃場枚数が約140枚となっており、管理が難しくなっている為にITによるクラウドシステムの導入を進めた。

【内容】

・離れた圃場の管理、作業の見える化、共有化、播種から出荷までのトレース、栽培・作業データの蓄積を目的としてアグリノートを導入した。
・スマートフォンで入力、閲覧できる為、事務作業の効率化に繋がった。
・情報共有により、いつ、どこで、何をしたか等の把握が可能となった。
・今後は蓄積データの活用及びドローンによるリモートセンシングで生育状況を把握、分析し、効率的なIT農業を目指していきたい。

 特別賞(五十音順)

 受賞者のIT化を高度な技術力をもって支援したベンダー等に贈られます。

◆株式会社エスコ・コーポレーション 岡山市北区

株式会社エスコ・コーポレーション

大賞を受賞された丸五ゴム(株)のIT化を支援されました。

◆木村情報技術株式会社 佐賀県佐賀市

木村情報技術(株)

先進技術特別賞を受賞された岡山大学病院 薬剤部のIT化を支援されました。

◆株式会社システムズナカシマ 岡山市北区

株式会社システムズナカシマ

チャレンジ特別賞を受賞された(株)化繊ノズル製作所のIT化を支援されました。

◆株式会社セールスフォース・ドットコム 大阪市北区

株式会社セールスフォース・ドットコム

チャレンジ特別賞を受賞されたユアサシステム機器(株)のIT化を支援されました。

◆株式会社トリノリンクス 東京都渋谷区

株式会社トリノリンクス

優秀賞を受賞された加茂繊維(株)のIT化を支援されました。

◆株式会社リテラス 岡山市北区

株式会社リテラス

優秀賞を受賞されたキミセ醤油(株)のIT化を支援されました。

 来場お礼

今回、第12回目となる「おかやまIT経営力大賞」記念フォーラムに、大勢の方々のご参加頂きまして、ありがとうございました。
主催者として、こらからも地域情報化の発展のために精進して参ります。
今後とも、「おかやまIT経営力大賞」へのご支援、ご協力を宜しくお願い致します。


専門学校ビーマックスの皆さん

今回受付と会場案内をお手伝い頂いた
専門学校ビーマックスの皆さん