◆はじめに
玉島青年会議所はまちを発展させる原動力として地域とともに成長してきました。2023年には高等学校が玉島地域に移転されるなど伝統と文化のまちとして発展してきたふるさとに新たな風が吹き持続的な発展をしています。この風は先輩諸兄が明るい豊かな社会の実現に向け弛まない歩みを進めてきていただいたからに他なりません。この志を承継しつつ、さらに未来へつなげていく必要があります。
世界が大きく変わる転機となった新型コロナウイルスも5類感染症となり日常が戻りつつある今、私たちは会員数の減少や「コロナ前」を知らないメンバーが半数を超えるなどの試練に立ち向かいながら、まちを発展させていくことが求められています。この困難に打ち勝ち、運動、活動をさらに推進するためには心から地域のことを想い、中心となって躍動する人物が必要です。そしてそれはJAYCEEの役割であると確信しています。
自身の活動を振り返ると、時の理事長の掲げるスローガンを達成するために役職を勝ち取りに行っていたように思います。それは自身の自発的な意志だけではありませんでした。その時々で先輩諸兄が道を指し示していただき、成長の機会を与えていただきました。役職の務めを果たそうと全力疾走をして、ふと振り返った時、多くのメンバーや家族の支えの中に自身がいることに気づきました。切磋琢磨できる仲間がいること、意識を変革する環境を与えてもらえる青年会議所だからこそ青年経済人として成長することができました。まるで家族のように接していただいたことで得ることができたメンバー同士のつながりやネットワーク、ビジネススキルや社会貢献への意識を次の世代にも伝えながら、まちのさらなる発展のために、私はメンバーの先頭に立ち、運動、活動を展開していきます。
◆大家族を生み出す組織づくり
夢を持つ子どもの割合がコロナ前より大幅に増加しているとの調査があります。子供たちが夢を持つことができ大きな声で発信できる地域を創出することは青年会議所の担いです。そのためにはメンバー一人ひとりが人財となり地域を巻き込んだ大きな家族になることが求められているように感じます。組織づくりにおける大家族とは誰一人取り残さないことであると考えています。家族には無償の愛で接していると思います。またどんなことが起きたとしても決して見放したりはしません。この無償の愛をメンバー全員が共有して家族になれた時こそ強い組織が構築できると確信しています。
私たちが活動できている背景には多くの支えがあります。それは家庭における支えや会社、社員の支えです。この支えに報いるためにも自己成長をして家庭や社業に得たものを還元することが必要になります。私はなぜ青年会議所活動を行うかの明確な答えがあります。それは「家族のため」です。この家族には家庭、メンバーを含みます。会議時間の厳守や現状の見直し、改善などを行いながらしっかりと支えていただける団体となるようさらに組織改革を行っていきましょう。
これまで諸先輩方が脈々と受け継いできた価値観、そして玉島地域の残さなければならない伝統を引き継ぐことは必ず必要です。これを土台として時代に即した会の設営手法や新たなシステムを率先して取り入れていきましょう。玉島青年会議所が時代の先端を走る団体となるべく、さらなる変革を行うことで地域に必要とされる団体となります。
地域を巻き込んだ大家族になるためには私たちの活動を知っていただく必要があります。これまでの広報手法に加えて各年齢層に合わせたSNSを使うなど効果的な情報発信が求められているように感じます。私たちは「良い」活動を行っています。これを地域の方を巻き込んだ運動とするためには玉島青年会議所のブランディングが必要です。地域の誰もが玉島青年会議所を知って、家族になっていただけるような広報を行っていきましょう。
◆大家族でのまちづくり
私たちは玉島・浅口・船穂という地域に根差した団体です。そして地域の課題を徹底的に調査研究して解決し続けることで「明るい豊かな社会」を創出してきています。まちを持続的に発展させることとは即ち、課題を解決し続けることであると考えています。私たちを必要とするところは必ずあります。地域で活躍する青年経済人だからこそ解決できることや玉島青年会議所にしかできないことを再度模索しましょう。
青年会議所における課題の解決手法の一つは事業を行うことです。そして地域の様々な課題を解決するためには地域の方や行政、諸団体の皆さまと連携することが必要です。価値観の多様化や課題の複雑化などに対応していくには青年会議所のみならず、それぞれに強みを持ち、同じ志のある仲間と共に歩むことが求められていると考えています。
まちづくりを行う上で考慮すべきことは青少年育成であると思います。地域が持続的に発展するためには未来を担う子供たちが夢を描け、将来に渡って、このまちで暮らしたい、地域をさらに盛り上げたいと思ってもらう必要があります。青少年の道徳感を育くみ、子供たちが未来への夢を抱くことができ、自ら学び考える力や豊かな人間性、たくましさを獲得できる発展・成長の機会を提供することが私たちの使命です。
まちづくりは一朝一夕にはできません。でも誰かが継続的にやり続けなければなりません。地域の皆さまを家族だと思いましょう。家族がより良い変化を得られるよう行動しましょう。行動を起こす時には地域の方や行政、諸団体といった家族とともに歩みましょう。家族とともに大家族となって、まちづくりを行いましょう。
◆大家族となるひとづくり
会員拡大は玉島青年会議所の持続的な発展にとって必ず必要です。メンバー増加による真の波及効果は単に人数が増加することで事業予算が増えたり、委員会構成が楽になることではありません。人は人によってしか、 磨かれないと言われます。多様なメンバーとの相互交流は人財として成長するために必須となります。
目標に向かって共に活動をして達成感や喜びを共有すること、個性が時にぶつかり合い切磋琢磨しながら自己成長をしていくことが青年会議所活動で得ることのできる大きなポイントの一つです。新しい個性、新しい家族をより多く迎えることで今以上の変化と成長の機会を得ることができます。地域を牽引するリーダーを増やし、まちにポジティブな変化をもたらしましょう。
全国的な在籍年数の減少が問題となっている今、玉島青年会議所も例外ではありません。新鮮な意見を取り入れることができている一方で、先輩諸兄の築きあげてこられた玉島青年会議所の文化や伝統を改めて学ぶ必要があります。会員の拡大と研修、強化はLOMの両輪となります。入会したメンバーは青年会議所活動に対して不安を抱くものです。積極的な関わりを持ち、研修を行ってJAYCEEに対して積極的には事業を通じたメンバーの資質向上を図りましょう。私たちが自己成長をして人財となれた時、まちにさらなるインパクトを与えることができます。
◆大家族の夢をあつめて
青年会議所の役割は地域の誰もが夢を見ることができる明るい豊かな社会を創ることです。夢とは今の自分が手を伸ばしても達成できないことを夢といい、目標とは今の自分が背伸びをすれば達成できることです。メンバーには大いに夢を語って欲しいと思いますし、夢を目標に変えて行動をして欲しいと思います。そして地域の方に夢を与えられる存在になりたいと考えています。まちに住まう誰もが夢を持ち、大いに語り合い、行動できる社会こそが明るい豊かな社会の一つの形ではないでしょうか。地域の方、メンバー、家庭を含めた大家族の夢をあつめて誰もが住みたくなるまち、誰もが住み続けたくなる玉島を創造してまいりましょう。そのために夢を持つことができる機会を積極的に創出して大家族とともに成長してまいりましょう。
地域やLOM、家庭を巻き込む大きな家族となり、まちに夢を与える存在にともになりましょう。