酒米「雄町」を大吟醸クラスの精米歩合50%まで磨き、香り華やかに仕上げた逸品。地元の農業を支えるため等外米(規格外)を使用。思わず手に取るデザインは、「テツシンデザイン」先崎哲進氏によるクラフト感溢れる稲ロゴシリーズ第2弾
いまや全国で偏愛といえるほどのファンも多い酒米「雄町」で醸したお酒。この雄町が背丈の高い2本の稲穂から始まった歴史をモチーフに、稲ロゴをあしらった新シリーズが誕生しました。
第1弾は、雄町ならではの旨味と酸味とのバランスが絶妙なスタンダード純米酒。長期低温熟成することで、丸みを帯びた上品さも醸し出しています。 稲ロゴシリーズの第1弾、雄町ならではの旨味と酸味とのバランスが絶妙なスタンダード純米酒「稲ロゴラベル 雄町65」が、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020」メイン部門にて金賞受賞いたしました。
出展企業紹介
文化元年(1804年)、現在地に酒造業を創業。当時は美作勝山藩御用達の献上酒として「御膳酒」の銘(現在の銘柄の由来)を受け、一般には「萬悦」の銘柄で親しまれていた。又、当蔵元は古来「うまさけの国」と言われたこの「美作(みまさか)」の地(岡山県北の旧国名)で、寒冷な気候、良質の酒米と水という、酒造りの好条件に恵まれた環境にある。このことは、当蔵の基本方針にも表れている。長い歴史の中、地元の米、地元の水、そして地元の技で醸すことこそ、造り酒屋の原点と考え、綿々と酒造りに励んでいる。
酒質の特徴としては、県南の瀬戸内の酒が甘口であるのに対して、すっきりとした辛口が持ち味である。それは、冬の寒さの厳しいこの地の人々が求めた味でもある。また、早くから(昭和45年頃)純米酒の製造にも積極的に取り組み、現在では製造数量の7割を占める。また、当蔵で40余年の熟練者であった前杜氏の原田 巧の後を引き継ぎ、平成19年より岡山県初の女性杜氏 辻 麻衣子が酒造りを行っている。蔵人も若返り、杜氏を盛り立てている。
当蔵元の辻家では、明治から昭和にかけての当主が、文化的な活動にも積極性であり、自ら書画を嗜むことから、文人墨客の訪れることが多く、与謝野鉄幹、晶子夫妻の逗留をはじめ尾上紫舟、碧梧桐等が画帳、色紙に筆跡を残している。また、旨酒をこよなく愛した明治の文豪、谷崎潤一郎は当地で「細雪」を執筆していたことは、意外に知られていない。彼の逗留していた町屋も現存している。歴史学者である奈良本辰也を始め、池田弥三郎等。その他渥美清、永 六輔等、多くの客人が訪れている。酒を通したさまざまな文化とのふれあい。こうした御前酒の歴史は、上質の酒造りの伝承と本物へのこだわりであり、次代の酒文化の担い手としての心意気を示すものに他ならない。
この事業は中小企業地域資源活用等促進事業の助成金と岡山県備前県民局、岡山県備中県民局、岡山県美作県民局の補助金を活用して実施しています。