事業の概要

　「繊維構造物の抗ウイルス・制菌加工法」（特許第4832573号）の特許発明を利用する従来手作業実施の制菌・抗ウイルス加工等の機能付与工程で、制菌・抗ウイルス加工機の薬剤再利用工程の自動化により抗ウイルス性能の品質向上（安定化）、加工時間短縮、コストダウンを行う。抗菌剤の回収・再利用と共に、使用水のろ過を３段階で行い水道水の飲料基準値以上とし、取水量を大幅削減するなど製造環境改善も合わせ行う。

経営革新への取組のきっかけと内容

　当社は、制菌・抗ウイルス加工の特許の実施許諾を受けて、制菌・抗ウイルス加工を行ってきたことが業界内でも認知されている。世界的に衣料品への抗ウイルス・抗菌加工需要は増加し引合いと受注も増加している。今後も潜在的であった需要の増加が見込まれている。
　なお当特許発明に基づく抗ウイルス効果については、2010年（平成22年）に京都府立医科大学で、当時の鳥インフルエンザでウイルス不活化試験（加工した布の洗濯50回時、摩擦500回時）を実施し効果を確認しており、本年2020年12月には、コロナウイルス不活化試験を京都府立医科大学で実施される予定となっている。

経営革新データ