開発技術分科会第4回セミナーを開催しました。

 令和3年3月2日(火)に、県内自動車関連企業等が今後のEVの普及に伴い新たに必要になる技術や部品製造に対応できるよう、各分野の最新情報を得ることを目的として、第3回EV関連技術情報発信セミナー(併催:岡山県自動車関連企業ネットワーク会議 開発技術分科会第4回セミナー)「自動車産業と自動運転技術について」をWEB開催いたしました。

 前半のセミナーでは、株式会社日立製作所 ライフ事業統括本部 デジタルフロンティア事業本部 コネクテッドカー本部 AD/ADASシステム設計部 副部長 細山 祐輔 氏を招聘し、「自動運転の発展を支える自動車部品開発」と題しまして、これからの自動車発展を支える大きな柱の一本である自動運転に必要な外界認識を支えるセンサ装置と情報処理を実行する計算装置の開発について紹介していただきました。

 

 また、後半のセミナーでは、株式会社ティアフォー 事業本部 小野 健一 氏を招聘し、「自動運転技術を活用した車両とサービス開発について」と題しまし

て、ティアフォー及び、世界初の自動運転のオープンソースソフトウェア「Autoware」の紹介を行い、さらに日々進化をしている自動運転社会に求められる技術、自動運転技術を活用した車両とサービスについて紹介していただきました。(「Autoware」はThe Autoware Foundationの登録商標です。)

 参加者からは、「当面はADAS機能が主流でセンシング部品や統合制御の進化、インフラの大きな変化が完全自動運転への鍵となるとの見解、参考になりました。機能性能の進化には高性能な部品やソフトが必要とのこと、弊社でどのような貢献ができるか考えたいです。」「自動車業界の今後目指していく道のりが明確に分かり、現在の状況も理解ができ非常に勉強になりました。」「あらすじとして存じていた部分の生々しい話が聞けたので、受講して良かったと思いました。特に3次元地図の作成(重ね合わせ)と自動運転ソフトウェアの判断状況のところは新鮮でした。」「自動運転技術を応用したビジネスモデルとして大変興味深い内容だった。最後にシーズの発信もあり、弊社としても取り組める内容があるのではと思う。」「様々な場所で自動運転のテストも行われており、近未来の可能性に希望を持てた。現時点では私有地でかつ、19Km/hのスピードが最大ということで、大きな工場などで活用が期待できると感じた。」などの声がありました。

参加者数 44社/80名